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第四話 再会

4日連続投稿頑張った。


「へい! 武器をお探しかい?」


やっと屈強な男に会ったぞ。

どう見ても強そうなのはこの店主だよな。

これより横の美少女のが強いって……さすが異世界だな。


「ええと、俺に合いそうな片手剣を見繕って欲しいんだけど」


「ふふん、だから私に任せてってば。」


「じゃあ、頼むよ。ライカ」


そういって、店内の武器を品定めするライカ。

俺も店内を見回して見る。

すると、一振りの剣に思わず目を奪われた。


「おお! その剣はフレイザーっつう技もんでな。扱えるもんは少ねぇが使えればこいつは間違いなく、それこそ世にゆう聖剣レベルの力が出せるらしい。まぁ実際使ってるとこを見たわけじゃねえからなんとも言えんがな」


「確かに進にあってるんじゃない?」


見た目はわりと普通の剣だが、この剣から感じる魔力は尋常じゃない。

鐔と持ち手は金色で輝いている。


「こいつは神秘の鋼で刀身を鍛えられているから、魔力も馴染まみやすいし折れにくい。

斬れ味も抜群だ。値は貼るがな」


「じゃあ、こいつで頼む!」


「はいよ、今回は初購入っつーことでまけてやる。金貨1枚で売ろう」


たっけー! さすがは聖剣レベルの剣だな。

だがここでカッコ悪いところを見せるわけには行かないな。


「金貨一枚ね。これで良いかな。」


「おう! バッチリだぜ! 鞘はどうする?」


「そうだなー、どんなのがあるんだ?」


「こいつはどうだ。シンプルな見た目だが頑丈な一品だぜ。銀貨二枚だ」


店主が持ってきたのはシンプルなデザインで見た目は普通なのにびっくりするほど軽いものだった。


「これめちゃくちゃ軽いな!」


「ほんとだ! 冒険者にぴったりだね!」

ライカもその軽さに驚いたようだ。


「だろぉ。旅にもぴったりってもんだ」


「うん! これにしようかな」


「はいよ!」





早速装備をしてみると結構しっくりきた。

うん、カッコいいな。


「気に入ったよ!」

「おお! カッコいいぜ兄ちゃん! 連れと冒険なんて羨ましいぜ」


最後の方小声で何か聞こえたが気にしないでおこう。


「んじゃ、また来るよ!」


「おう! またのご来店を待ってるぜ!」


そうして2人は風上を出て行く。


「そしたら、早速何か依頼受けてみる? 武器も試したいでしょ?」

確かに武器の感触を確かめてみたいな。


「ああ、行ってみようぜ」


2人がギルドに向かおうとすると前方から誰かが歩いてくる。

長い緑髪を棚引かせて、白いプレートとマントを纏った美女が。


「ん? あの子どこかで?」


「あ! リーゼ! 怪我はもういいの?」


「ええ、ここの治療師は優秀だからね。」


「もう、心配させないでよね!」

少し泣きそうになっているライカをリーゼがなだめる。


「リ、リーゼ!」

いやいやここで会うかよ! てかライカのパートナーってリーゼだったのか!


「ん? 君は」


「あ、紹介するね! 今日から一緒にパーティーを組む近藤進君だよ! 進でいいからね!」


いやなにが進でいいからねだよ! お前のセリフじゃないだろ! それにリーゼが戻ってくるまでじゃねぇーのか!

ってそうじゃねぇ!


「あ、えーとぉ! 改めてよろしくなリーゼ、あの時はすまなかった。過去のことは水に流そうぜ、な?」

頼む! 納得してくれ!


「貴様は! あの時の! 良くも伸う伸うと!」

まぁですよね。納得したら逆に怖いわ。


「え? 2人知り合いなの?」


「こいつこそ、私をあそこまで傷つけた悪魔だ!」


「え? 進が悪魔? リーゼはなにを言って……って悪魔!?」


ライカはようやく状況を理解したようだ。


「ああ、そうだよライカ。今まで黙ってて悪かった。俺の中には……悪魔がいるんだ」


(考えるんだ、この状況の打開策を!)


「進が悪魔なんて、ほんとなの? 期待の新人kカップ冒険者って言われてるのに」


「冒険者? こいつは冒険者になったのか?」

リーゼは進から視線をずらさずに、剣を抜き構える。

「うん。つい昨日なったばかりの」


「なるほどな。とにかく、こいつがこれ以上力を付ける前に、ここで斬る!」


「う、うん。でも進は……なんというか、そんな悪い悪魔じゃないと思うんだ」

ライカは、リーゼを傷つけた相手だとしたらきっと許さないだろうが、進には何か違うものを感じたのかもしれない。


「なにを言ってるんだライカ! 悪魔は人類の敵、それ以上でもそれ以下でもない! 私はこの悪魔にやられたんだ」

リーゼはライカを説得しようとする。


「ライカの言う通りだ! 俺は別に人を殺したりしない!」

進はすかさず反論する。


周囲も騒ついた雰囲気となってきている。


「なら証明して見せろ!」

リーゼが剣を進に向けて言う。


「クッ……」

証明といわれると言葉が詰まる。この場で今すぐに自分が悪魔ではないと証明する方法。

(どうしますか)


(アドラメレクか。俺は……戦うしかないのか?)


(大きく息を吸い込んでみてください。魔力漏れを防ぐために集中するのです)


(わかった)


進は息を大きく吸い込む。

すると漏れ出ていた魔力が引っ込み魔力漏れがなくなっただけでなく、進の魔力が統一されたのだ。


「リーゼ。君とは戦いたくはないんだがな、そっちがその気なら相手してやるよ」

もちろん、殺す気はない。


「図に乗らないことね。kカップ級だとしても、私たちは……負けるわけにはいかない!」


「私は、進は悪い悪魔だとは思えないけど、リーゼがやるってゆうなら、ごめんなさい。進、私達が勝つの!」


「いいんだ、ライカ。じゃあ早速頼むぞフレイザー。聖剣級のお前の力を見せてくれ!」


フレイザーに魔力を注ぐ。


悪魔の魔力がフレイザーに注がれる。

刀身に禍々しい魔力が纏う。


「なかなかやるわね……こっちも行くわ。魔力解放! 『衝羅翼王(ショウリョウノオウ)』!」

リーゼの魔力が解放される。


「なら私も。魔力解放!『乱崩空追(ナガレモノ)』!」

続いてライカの魔力も解放される。


「そうだな。俺の魔力は『魔皇襲羅(デビルクレイザー)』だ!」


そうして互いの魔力のぶつかり合う全力の戦いの火蓋が切られる。


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