下準備
みじかめです。
~始まりの街 商店街~
長旅の準備をするため、商店街にきている。そろえるものは、キャンプセットに食糧だな。回復薬類はイベント報酬でたんまりあるし、ヒールつかえるから大丈夫だろ。
大量に食糧をかいこんだ、とくに果物だ。月花にあげるためってのもあるが、試食でたべたらメチャクチャうまかった。ゲームなのに、いやゲームだからこそ旨いのかもしれない。現実じゃ、いくら生産方法が科学で発達し味を一定に保つことができるようになったとはいえ、ハズレは必ずある。しかしゲームはそれがない。そこがゲームのいいところだ。実際に食べてるわけではないが満足感は相当なもんだ。このゲームは満腹度の実装はまだされてないため。食糧は従魔やペットのためのものがほとんどであとは嗜好品だ。だからプレイヤーはあまり買わないらしいが、これはかったほうが絶対いい。食わないのはもったいない。
話は逸れたな。思わぬ出会いについ語ってしまった。
食糧を買ったあと、雑貨屋にキャンプセットを購入した。キャンプセットには、簡易寝具 簡易調理機 簡易結界がセットだ。値はそこそこしたが、狩まくって得たお金でどうにかたりた。
準備はバッチリだな。明日出発するので、今日は宿に泊まってログアウトしよう。
現実に戻るとこちらはちょうどお昼。昼飯を食べて。ゲームの時間が翌日になるまで、しばしゆっくりする。掲示板をみようとおもったが。面倒なのでやめた。
時間になったので、ログインする。ちょうど日がのぼった時間だった。
「月花おはよう」
「コーン……」
眠たそうだな。頭をなでて癒させてもらう。
「いい感じの毛並みだよなー。ありがとー月花」
「コーンコン」
撫でられて嬉しそうにしてる。
「じゃ、今日長旅でるから。よろしくな月花。」
「コーン♪」
リンゴをあげると喜んでくれた。
目指すは和国桜 桜は東門から出た先にあるため東門にむかう。東門のフィールドには一度も行ったことがないため、一応でるモンスターの種類は調べていた。東門の先は最初に湿地地帯が続いており、モンスターはカエル ヘビなどの爬虫類が主だそうだ。ボスはキングリザードマンらしい。
ま、このへんなら月花も余裕で相手できるだろ。月花のレベル上げをメインにして俺はサポートに回ろう。
東門につき、門兵にギルドカードをみせる。
「湿地地帯にでるんだな、よろしい。あそこは毒もちもいるからきをつけな。」
「はい。ありがとー」
「あ、そうだ。南門のサウスから手紙あずかってる。」
「え?ありがとーございます。」
「ご武運を。」
受け取った手紙をよむ。
"桜の土産楽しみにしてる。それとこれはおれからの選別だ。どうせ、回復すればどうにかなるだろうとおもって対策してないんだろうからな。"
手紙と一緒にスキル『キュア』のスクロールがついていた。
※『キュア』:状態異常を直す。レベルが上がるにつれて直せる状態異常がふえる。レベル1:回復対象:毒
おー、さすがおっちゃん俺のことわかってるなー。このスクロールはありがたくつかわせてもらいます。
さてさて、いきますか。
見渡す限りの湿地地帯、ちょっとじめじめ感がいやだな!道は多少整備されてるので歩くには問題ないが。とりあえず、道なりに進んでいこう。
「月花、モンスターがいつ来てもいいように警戒しとくように。」
「コーン」
いつもなら、気配遮断をするが、レベルアップやら熟練度やらあげるため気配遮断はしてない。
数分あるいてると。あたりからカエルの鳴き声が頻繁にしてきた。周りを見渡しても見当たらない。うまく隠れてるようだ。だが、なかなか襲ってくる気配はない。警戒してるのかな?なんか不気味だし。なんだか、鳴き声もだんだん増えてる気がするんだが。これ、やばくないか。……………………………
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