NPC
~モニター前、観客席~
観客席は、思ってた以上の人でにぎわっていた。マーカーをみるかぎり、9割がNPC 1割がプレイヤーだな。やはり、我先にと挑戦する人がほとんどだったみたいだな。ゲームの第1回イベントだから逸る気持ちもわからないことはないが、上位に入りたいなら慎重にならないといけないとおれは思うけどな。
「お、若造 タワーにはいどまないのか?」
観客席を見渡していたら、こないだの南門の門兵さんが陽気にあらわれた。
「どうも、こないだはありがとうございます。タワーはもちろん挑戦しますが、中継をみてある程度考察してから挑戦しようかとおもってます。時間はまだまだありますし。」
「おー、慎重じゃないか。こないだの全身肉離れおこした奴とは思えないな。」
「あ、あれは、あのときは舞い上がってたっていうかなんていうか………………もう忘れてください。」
「ガははハハ、わりいわりい。」
肩をバンバン叩いてくる、、、、、苦手だ、、、、、
「ところで、門兵さん、仕事はいいんですか?」
「あー今日は若いもんに仕事まかしてきた。あとおれは[サウス=ゲート]だ。サウスとよんでくれ」
南門の門兵だからサウスゲート まんまだな。運営センスやば。笑
ピコーン
"NPC[サウス=ゲート]との友好度があがりました。"
"NPCカード[サウス=ゲート]を獲得しました"
NPCカード:獲得した人物の好感度がわかるようになる。好感度が一定値にたまるごとになにかしらのアクションが発生する。名前を相手から教えてもらうことで、カードを得る。
やはり、好感度設定は存在したんだな。
「サウスさん、自分はオレンといいます。ところで、街の人けっこうきてるみたいですが、なんか目的があったりするんですか?」
「おー、まー、そうだな、だいたいの奴は娯楽だか、一部の人達は品さだめだな。」
「品定め?」
「品定めしてる連中は、自分の技を伝えてもいいと思う人だったり、すでに弟子を得ていて試練をおこなっている人だったり、様々だよ。」
「なるほどな、ちなみにサウスさんは、娯楽?」
「さーどうだろうな。笑ま、中継をたのしもうじゃないか。」
「そうですね。」
見事にかわされた。重要な事を聞き出すにはまだ、好感度がひくいんだろうな。
中継の内容は、あまり参考になるもんではなかった。なんでかといと、プレイヤーの動きが悪いしソロがすくないし小一時間くらいみていたが、いまだにボスらしい相手に対峙してるやつがいない。
中継をみに来たはずのNPCの人達も、つまんないのか、中継なんかみずに雑談してる人達ばかりだ。
いったい、なににてこずってるのだろうかきになる。
「サウスさん、これを見てても考察なんてたてれないので、自分も挑戦してきます。考察あまりかんがえれなかったので、効率はわるくなると思いますが。」
「お、そうか。がんばれ。盛り上がる中継まってるぞ。」
「盛り上がるかどうかはわかりませんが、頑張ってきます」
サウスの声援を背にタワーにむかっていった。
イベント途中経過
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オレン 01:45.86
討伐数: 0
獲得ポイント: 0
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ぜひ、よんでください。




