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私はヒロイン!

作者: めだ

軽い読み物です。青春?ないない



目を開けたら異世界だった。



趣味はコスプレ、ジャンルは一昔前のギャルゲー…


持ちキャラはメインヒロイン!


心優しく誰にでも好かれる、主人公の隣の家に住む幼馴染。


これだけ聞くとチョロインなのかと思うじゃないですかー?ツンデレ?まさか。




ゲーム序盤だと家が隣だからお情けで口きいてくれてるだけって雰囲気です。



というのも、このヒロイン…心優しい設定どこいった?ってぐらい男に求めるスペックがハンパなくきびしいのですよ!


一流大学に入れる学力を備え、運動神経もよく、美術に造詣が深く、流行にも敏感。


女性に優しく、デートもマメに誘ってくれて、デート相手の女性の好みに合った洋服を身につけ、季節限定のイベントも忘れない。


そんなスパダリ以外は恋愛対象になれないのだ。






まだまだあるぞ。



毎月ヒロインとのデートをこなしつつも、他の女性とも友好的な状態を保たないと、変な噂を流れてヒロインの好感度が下がるのだ。



もう一度言おう!やさしい設定どこいった?


幼馴染のよしみで、とくに秀でたとこのない主人公と普通に話してくれるという最低限の優しさは持ってるよ!っていう意味ですかね?



だが、しかし、それがいい!





そんな、優しい顔してじつはドSな女に私はなりたい人生でした!流石に髪をピンクに染める勇気はなかったけどな!



あ、脱線した。


えっと、わかりやすくいうと、三十路近いのに懐古的ギャルゲーのヒロインの服装をしてイベントに出た後、酒の飲み過ぎで羞恥心が飛んでしまいそのままの格好で家に帰ろうとしたところ、バチが当たったのか、へんな魔法陣に捕まって、石造りの寒々しい建物の中に飛ばされた痛々しい女、それが今の私です!



多分、いや、絶対わたしとは違う理由でショックを受けてるだろう男子(たぶん高校生)がいたが、わたしとあなたは違うんです!(年とか年とか年とかな!)





酒臭さや、加齢に伴うほうれい線に気づかれないように顔を手で覆ったのに、慰めようとナチュラルに肩に手を置こうとするな!


ドントタッチミー!


やめろ!ください!


膝上のプリーツスカートを引っ張って、くすみが目立ち始めた膝頭を必死で隠してるんだから、構わないで!



しかし、わたしの努力を嘲笑うかのように…


スキルを調べるための水晶玉は、残酷だった…




name ヒロイン


job 永遠の17歳ww


age 28


skill プロパガンダ

仮装



手が滑って水晶玉を割ってしまうかもしれません(棒読み)



魔王を倒して世界を救う前に、だれかわたしの心を救ってください。



※クッコロさんが仲間になりたそうに見ています。







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