表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

②バンサンカイ

【前奏】

ちゃんとしたディナーショーなら、もっと興味を持ってくれるだろうし、普通のカラオケでも、もっと興味を持ってくれると思うのだが、僕が歌おうとしている今、どこにも属さない貪りがここにはあった。


【AメロBメロ】

歌い始めても他三名の視線は食べ物の方にあり、歌詞は見なくても歌える曲だったので他三名をずっと眺めながら歌っていたが、そのうちの一人がしっかりとした形のウマイという口をずっと繰り返していた。


【サビ】

サビ頭の歌詞には、食べ物の名前が出てきて、食べるのに夢中になっていた他三名が一瞬ビクッとなったが、何もなかったように普通に、食事から目線を逸らすこともなく、ひたすら食べ続けていた。


【間奏】

ちゃんと聞いているのかを他三名に聞いてみたら、無視することはなくこっちを向いてくれたのだが、口にパンパンに入れすぎた他三名の口からは、モゴモゴという微かな音しか聞こえてこなかった。


【AメロBメロ】

テーブルに置かれたものは、ほとんど食べ終わったみたいで、三人とも僕の歌に横揺れをしてくれていたが、次第に縦揺れもしだして、それがカラダを揺らして食べたものを下に降ろす、フードファイターがやるようなことだと、すぐに気が付いた。


【サビ】

食べ物の名前の歌詞が出てきて、美味しそうな食べ物がミュージックビデオに出てきて、チラッと他三名は画面を見ていたが、それも長くは続かず、他三名の顔はすぐにメニュー表に隠されてしまった。


【後奏】

歌い終わって、特に邪魔されることなく、みんなの食事を邪魔することもなく歌えたなと思っていると、いつ注文したのか、いいタイミングで店員さんが入ってきて、さらに大量の皿を並べはじめ、最後の晩餐のような雰囲気はいつまでもいつまでも続いていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ