表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

 「最近楽しそうですね。」

 普段話しかけられない後輩に話しかけられたのでその人は少しびっくりしてしまったが

 すぐに笑顔になった。

 「そうなんだ、最近家事用ロボットを買ったんだ。」

 すると後輩は少し怪訝な顔をした。

 「あれそんなにいいんですか。」

 「家に帰るとあったかいご飯があってすぐ風呂に入って寝れるんだよ。

  最高だよ。」

 「そんなもんですか。」

 後輩は少し含みがあるような笑顔を作った。

 仕事の時間を告げるチャイムが鳴った。


 「ただいま。」

 「おかえりなさい。」

 家に帰ると愛が出迎えてくれる。

 「お夕飯は朝頼まれましたビーフシチューです。」

 「ありがとう。早速いただくよ。」

 その人が夕飯を食べ始めると仕事の終わった愛は充電器の中に入っていこうとした。

 「食べている間一緒に居てくれないか。座っていてくれるだけでいいんだ。」

 「それでは。」

 以降、その人が食事をするときは愛も一緒に席に着くことになった。


 お風呂上りに愛が話しかけてきた。

 「あの、冷蔵庫の中身が減ってきているのですが、

 補充していただけないでしょうか。」

 愛は外に出ることができない。愛は旧型のため外を出歩かせるためには車にひかれないようにするソフトや周辺の地図をインストールしなければならないのである。また、外に出すためには役所で申請をしなければならない。そのため買い物やゴミ出しは今まで通りその人がやっていた。

 「分かったよ。明日買ってくる。」

 「よろしくお願いします。」

 

 そろそろその人の会社は忙しい時期に入る。愛を外に行けるようにしようかとその人は考えた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ