第五話 魔法2
投稿が遅くなりすみませんでした。
自分でもここまで遅くなるとは思っておらず…
せっかくブックマークしてくれている人もいるのに…
ま、まぁ投稿不定期って書いてあるし大丈夫ですよね…ハハ(白眼)
次からはもっとはやくとうこうできるようにします
《…以上の称号を入手しました。》
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脳内で響く声に対して唖然としている俺の顔をセレシアが覗き込んでくる。
「それじゃあ、レインも、あの的に向かって、魔法を撃ってみましょう。」
「は………はい。分かりました。」
落ち着け……落ち着くんだ俺……まずは素数……はあんま覚えてないから円周率を数えよう…3.1415926535 8979323846 ………ってかすげぇなこれ、円周率スラスラ出てくるわ。
よし!ある程度落ち着いた。大丈夫!まださっきの称号がそこまで強いと決まったわけじゃない。そうだ、もしかしたら名前だけかっこいいゴミ称号かもしれないし!多分強いんだと思うけど…………
俺は的の正面、つまり先程までセレシアがいた場所まで歩き、見様見真似で呪文を詠唱する。
「すぅ…はぁ…。火よ『火球』」
するとバスケットボール大の火が的となる鉄製の鎧に向かって真っ直ぐと飛んでいき、的に触れると同時に小規模の爆発を起こした。
「「………………」」
俺とセレシアが唖然としている間に、鉄製の鎧は砕けてパラパラと音を立てて地面に落ちた。
「ねぇレイン。あなた今なんて言う魔法を使ったの?」
セレシアが、少し引きつった笑顔で聞いてくる。
俺には、
「『火球』です。…………多分」
そう答えることしか出来なかった。
「レイン。やっぱりあなた…………」
やはり今の魔法は異常なのだろう。この先でどんな事を言われるのかわからない。だがもし、どこかの研究所とかに連れていかれても、甘んじて受け容れるべきだろう。
続く言葉が怖くて耳を塞ぎたくなる。
だが覚悟を決めるしかないだろう。
「天才よ!」
俺は予想の斜め上の方向に逸れたセレシアの言葉に唖然とするしかなかった。
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「それで、レインが初級魔法の『火球』を1度で成功させた挙句、本来多少焦がす程度の初級魔法で鎧を破壊して見せたと……?」
庭で俺が魔法で鎧を破壊する事件が起きてから、数時間たった今俺たちは父の部屋に居た。
「まぁ取り敢えずレインの魔法についてはいいとしてセレシアは何故最初に使う魔法に火属性魔法を選んだんだ?」
「それは……レインに少しでも魔法に興味が湧くように派手なほうがいいかと思いまして……」
「もしそれでレインが制御を誤って庭の木や草に引火したらどうするつもりだったのだ……」
「うぅ……ごめんなさい」
「まあそれはもういい。問題はレインの方だ。」
ライゼンが俺に向き直り、俺もしっかりとライゼンの顔を見つめる。
「レイン、はっきり言ってお前の魔法は異常だ。」
ライゼンがそう言って話を始める。
「普通はどれだけ魔力を操る才能があったとしても、魔法を使ったことのない人間が1度で魔法の発動に成功することなどない、それもまだお前ぐらいの年なら尚更だ。」
真剣な眼差しで話を続ける。
「…だがこの際それは置いておこう。もしかした俺が知らないだけでどこかにはそういう者もいるかもしれないし、俺も魔法専門じゃないからそれはセレシアの判断に任せる。」
「…………」
「だがな?、俺でもお前の魔法の威力がおかしいという事ぐらいはわかる。正直にお前は自分の魔法がおかしいということは分かっているのか?」
いくら手加減していただろうとはいえ、元プロの魔術師であるセレシアの魔法を超える威力の魔法を意識せずに撃てたのだ、やはりおかしいのだろう。
「はい、分かっています、お父様」
「そうかそれならいいんだ」
俺が答えると、にっこりと笑ってそう言った。
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あれから3年がたった今、俺は木剣を構え、同じように構える父と向かい合っていた。
ようやく主人公に魔法を使わせることが出来ました、主人公の魔法の描写をどうするかに、一週間近くかけた気がします、それ以降はかなり簡単に掛けたのですが…
誤字脱字、違和感などのご指摘がございましたらコメントで教えて頂けると嬉しいです。