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女神に貰った解析スキルが最強だった  作者: 長雨 愁
第一章 魔法と武術 幼年期
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第一話 目覚めとスキル

ここから本編です。

「可愛いなぁ…」


「そうですねぇ、でもそんなに頬をつついたら

この子が起きてしまいますよ」


何かが何度か頬に当たる感触で目が覚める。

目を開けるとそこには恐らく自分の顔を、

見つめているのであろう男女の顔があった。


「ほら、起こしてしまったではありませんか。」


「す、すまない……」


「うー、あー?」


あなた達は?と聞こうとしたところで、

うまく声が出せないことに気付く。


「ごめんなさいね、起こしてしまって」


そう言って女性の方が俺を抱き上げる。

夢の中での、女神との会話を思い出し、

ああ、俺って本当に転生したんだな、と思い、

視線を女性の顔に向けると、

そこには、とてつもなく顔が整っていて、

前世でのアイドルやモデルなど、

比べ物にならない程の美女が居た。

腰元まで伸びる緩くウェーブの掛かった、

艶のあり薄く青みがかった銀髪。

やや垂れ目の透き通った碧眼。

スラッとしていて長く細い足に、

簡単に折れてしまいそうなほど、華奢な腕。

服越しなのでよく分からないが恐らく、

くびれているのであろう腰。

全体的に言えば細めな体型に見えるが、

出るところはきちんと出ているという、

モデルもビックリな美貌。


「なぁセレシア、俺にも抱かせてくれないだろうか」


放っておけば永遠に俺の事を抱いていそうな、

セレシアと言うらしい女性に、もう一人の男が

我慢出来ないと言うように声を掛けた。

筋骨隆々ではあるが、厳ついと言った顔付きではなく、

どちらかと言うと豪快という、

言葉が似合いそうな、イケメン。

短く切られた金髪。

力強さを感じさせる様な茶目。

全体的にがっしりとした体つきで、

いかにも体育会系そうな雰囲気である。


「そうですね…レインを起こしてしまった事に

対する、お仕置きとして、

今日はレインを抱っこするのは、禁止です」


そう言って俺を、ベッドに戻す。


「なっ!それはあまりにも酷くないかセレシア!」


「ライゼン、貴方が学習しないのが行けないのですよ」


「うぅ……、それはそうだが…」


「さて、私は洗濯物を取り込みたいので、

あなたは夜ご飯の材料を買ってきてくれませんか?」


「そうだな。休日ぐらいは俺が行こう。」


そう言って二人は部屋から出ていく。

途中で起こされたせいで眠り足りなかったのか、

眠気が襲ってくるが、今は特に出来ることは

なさそうなので、寝てしまっても別にいいだろう。

この体では出来ることはほとんど無い、

少なくとも簡単な会話ができるようになるまでは、

情報収集に徹しようと思いながら、俺は眠りについた。



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女神と会い、この身体に目覚めてから3年がたった。

その中で、分かったことを、整理しよう。

まず俺や周りの情報からだ。

俺の名前は、レイン・クライレット、

年齢は3歳と三ヶ月。

母親譲りの薄い青色の艶のある髪を

肩で切りそろえ、

透き通った碧眼に長い睫毛、そして中性的な顔は、

美少年とも美少女とも取れる美しい顔立ちで、

初めて鏡の前に立った時は、

これが俺なのか?と目を疑った。これでも一応男だ。

次は両親だ。

父はライゼン・クライレット、年齢は24歳。

アルグランデ王国に仕える騎士で、

アルグランデ王国軍の幹部らしい。

母は、セレシア・クライレット、旧姓はフォルスレイン、

年齢は23歳。父親がアルグランデ王国軍の、

筆頭魔導師をしているらしく、本人も魔法の使い手で一時期、軍に魔導師として所属していたそうだ。

次にこの世界のことだ。

この世界では一年=12ヵ月=360日で、

1ヶ月=30日、1日=二十四時間。

時間の単位は地球と変わらず、

1時間=60分で1分=60秒。

そして言語だが、この世界の大半の人間が使う、

人語は、文字は違うが何故か発音は日本語の同じらしい。

人語の他にも、獣人語や、

魔族語と言ったものもあるらしい。

この3年で集めた情報は、大体これ位だ。

そして暇さえあれば色々なことを知るために、

親に聞いたりしていた俺が今何をしているかというと、

母に抱かれて、王城へと向かっている。

この世界では、スキルや職業、レベルや能力値、魔法の適性

等が存在し、それらを総称して、ステータスと呼んでいる。

そして今は年に1度、王城で開かれる、

三歳になった子供に、最初の鑑定をする儀式(鑑定の儀)を行うために、王城のに向かっているわけだ。


「ほらレイン、王城が見えてきましたよ。」


「ほんとだー、すっごくおっきいねー」


「大きいだろう、お父さんはここで仕事しているんだよ」


返事をしながら、ここ3年間で覚えたことを思い出す。

さて、もうすぐ着くようだし、女神様がくれた

スキルがどんなものなのか楽しみに待ちますか。



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