↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/25

11

 魔力の暴走はなく無事に四歳になりました。五歳までに暴走がなければ、そこからは何年かに一回の診断になるそうです。


 あ、後ゴブリンさん達と一緒に森に入れる様になりました。なんか森の皆さんが私のことを認めてくれたらしく、ゴブリンさん達と一緒な時があれば私一人で森に入る時もある。ちゃんと挨拶をするのが大事です。それと三体のあだ名も決まりました。名前をつけると契約になる、これRPGの鉄則! っと言うことであだ名です。

 ガキ大将ゴブリンさんはガッキーさん、びびりゴブリンさんはビビリンさん、紳士ゴブリンさんはジェントルさんに決定。……うーわ、私ってこんなセンスなかったんだ。なんか泣ける。でも喜んでくれたから良しとしよう。お店の手伝いをしつつ森の探検をしつつ他の住人さんに会ったり、頼まれごとをやったりという毎日を過ごしています。



 今日はお店の手伝い中。お客さんがいなくなりのんびりと店番してます。お父さんは二階で用事をしております。こんなのんびりできるっていいねぇ。そう思っているとカランカラン、と扉が開く音が。

 入って来たのは黒いスーツを着こなしシルクハットを被ったザ・貴族って服装した人が入って来た。おっおう、き、貴族オーラが。その人がシルクハットをゆっくりと脱いだ。整った顔に薄黄色い髪に丸く人当たりが良さそう青い瞳な男の人。歳はお父さんぐらいかな。


「い、いらっしゃいませ」

「……あぁすまない。客じゃあないんだ。ここにブラド・サオミはいるかい?」


 男の人は私を見て驚いた顔をしたが、屈んで私に訪ねてきた。なん、だと。客じゃあないんだったらまさかお父さん、この人にお金を……!「す、少しお待ちを」と言って急いで二階に登ってお父さんを呼んでくるのだった。






「お父さん早く!」

「わかったわかった」


 お父さんに抱っこされなが一階に降り、お父さんを急かす。相手は貴族、待たせたら怒るのではないかときがきじゃない。お父さんを貴族の所へ連れて行った。お父さんは貴族を見たら物凄く驚いていた。え、なぜ?


「……ダン?」

「久しぶりだな、ブラド」


 貴族様は懐かしむ様にお父さんの名前を呼びながら近付いてくる。驚いていたお父さんも貴族様に近付き……。


「久しぶりだな!!」

「あぁ!! 元気だったか?」

「あぁ!! そっちは相変わらずみたいだな」

「まぁな!!」


 ……え、何この久しぶりに合う親友感。もう感動して抱き締め合ってるよ。おっふ、イケメンの男の友情……、前世の友達が見たらヨダレを滴ながら薄い本を書くなこれ。


「いつこっちに」

「少し前にな。ここにある別荘を見に来たついでに顔を見に来たんだ」

「ついでかよ」

「フフッ、まぁな。……で?」


 友情を確かめ合った二人は離れて貴族様は私を見つめて一言。


「何処から誘拐してきた?」


 誘拐、だと!?


「バーカ、誘拐なんてするかよ。この子はうちの子だよ」

「あれ? 男二人じゃあなかったか?」

「まぁ、色々あってな」


 お父さんは私の背中に周り「ほら、挨拶」と言って肩を叩いた。ハッ、誘拐の言葉にビックリして忘れるとこだった。


「は、初めてまして。娘のフミナです」

「……お前やっぱり」

「だからしてねぇって」


 お父さんの言葉を疑いながら屈んで私に目線を合わす貴族様。


「驚かせてごめんね。おじさんはダンデルト・ルジーナ。君のお父さんの友達なんだ」

「……友達」


 え、マジで。貴族が友達って……。


「この顔は信じてないな」

「そうみたいだね」


 いやだって、ねぇ。


「通ってた学校が同じだったんだ」

「懐かしいね」

「だな」


 ふむふむなるほど。それなら納得。お金の取り立てでなくて良かった良かった。

 納得出来た所でお友達、ダンデルトさんが私に歳を尋ねてきた。


「四歳です」

「そうかそうか。じゃあ娘と同じ歳だな」

「娘?」

「そうだよ。……そうだ、良かったら娘にあってくれないかい?」


 私の同じ歳の女の子。うん、会ってみたい。会って友達になりたいな。実は私、同年代の友達がいません。悲しいことに。


「うん。会ってみたい」

「よしじゃあちょっと待っててね」


 ダンデルトさんがお店から出て行く。わーい同年代同年代。会うの楽しみだなぁ。

 わくわくしながら待っているとお店の扉が開く音がし、ダンデルトさんと後から小さな影。ダンデルトさんが横にずれ、隣に来るように促し並ばせた。


「紹介しよう。娘のマリアだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。