俺殺されちゃった...
「さて世の中では、自由とは何かと問われるとたいていの奴は自由には、責任が伴われるとかなんとか言ってその本質を語ろうとはしない何故なら人々は何が自由なのかわからないからである。自由とは、何なのかそれは誰にも分からない、だからこそ人々は追い続けるのだ」
現代文の先生は言った。
「はぁー、だりー、とりあえずだりーなにがだりーかと言うとこの授業だ。現代文なんてやらなくても取れるし」
先生に聞こえない程度の声で話していた。
「うっせぇよバカ自由について先生が語ってるだろ(笑)」
俺の親友、名前は、佐藤雄也、性格はどこにでもいる奴、あと趣味はアニメとか結構好きな奴だ、そんな俺も大好きだけどな。
「でもよー自由なんてあるのかこの世の中、俺ら割と縛られてるぞ法律とかで」
なにをバカなこと言ってんだか....
「当たり前だろーが、アホかそんなんなかったら生きてけねーぞ」
そんないつもの、何気ない会話の最中に事件は起きた。
急に教室のドアが開いたのだ、授業中それも先生が熱弁してる最中なのにだ。
ドアから現れたの全身真っ黒でいかにも何かの犯人のような奴だ、しかも手には猟銃が握られていたそして二度と忘れることができないほどニヒルな笑みを浮かべ俺らは無差別に撃たれたのだ。
そして気づいたら目の前が真っ黒になっていた。
「おい重いわどけよ雄也、おい返事しろよ」
いつも聞くあいつのふざけたボケは聞こえなくなってた。そしてあの黒づくめの奴は一言
「お前らは運がなかったな、殺す奴は誰でも良かったのさ」
そう言ってまた銃を撃ち始めた。
そして俺も何がなんだかわからないうちに殺された............
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気づいたら俺らは、白い部屋に居たクラスメイトと共に...
「ここは、何処なんだよ俺らは死んじまったのかよ」
誰かがみんなの気持ちを代弁していた。その言葉が、つむがれてから抑えていた感情が解き放たれた。
「どこなの早く返してよ!」1人の女の子は泣きながら言った。
「おいおい、なんて展開だよ。この感じ異世界転生じゃねーの、俺超ラッキー」
などと叫んでる空気の読めないバカもいる。
「あのなーこの状況でそんなこと言うバカがいるのはなんとなくわかってたけどとりあえずもう少し落ち着いてからにしろよ。」
俺は周りの状況を探り始めた。
今はさっきの叫びから10分くらいたっているため一応の落ち着きは、取り戻せている。部屋の中では、クラスでも仲のいい連中で固まっている。
人数は大体クラスの半分20人くらいだったおそらく残りは生きているのかそれともこの場には呼ばれなかったのか今となってはわからない。
「うーんこれはどうしたものか、部屋を探したが特にスキルを貰えそうな道具などはなかったぞ我が友よ。」
ロールプレイのキャラかよ.....
「そうかとりあえず待つしかな...『みんなー待たせてごめんねー』
陽気な声が急に聞こえたのだ直接頭の中に...
『はーい落ち着いた頃合いに来るつもりだっからちょっと待ったかな?そうさこの僕が、神なのだーって事でみんなは状況を理解したかい?』
「理解なんか出来てないわよ!早く家に帰して!」
それはあの時叫んでいた女の子だった。
『あーそれね、ぶっちゃけ無理だわ。だってお前ら死んだもん。』
そう神は無慈悲にも伝えてきたのだ。
『でも大丈夫君らは選ばれたのさ、異世界に行く事にね。詳しく聞きたい事が、あるかもしれないけど、僕も神だから時間がないんだあとは君たち自身で頑張ってね♪』
『あっそれとメニューって考えて見ると、ゲームみたいになるから、そこの右下のOKってところ押したら、転生開始しちゃうからせいぜい頑張ってね♪バイバーイ』
「あっおい待てよっ」
神は姿すら表さずに俺らの前から消えていった.....