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女のときだけ人生がうまくいく件 〜拾った指輪でTSした俺の二重生活〜  作者: 生家事


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9/13

ギルドにて

皆さんよかったら☆評価お願いします!!!!!!!

ギルドでの報告を終えたあと。


俺たちはカウンターの前で軽く息をついた。


「依頼達成、っと。思ったよりあっさりだったね!」


ミアが満足そうに笑う。


「初めてにしては上出来だと思うよ」


レンも頷く。


受付が報酬を差し出してくる。


「はい、確認してね」


銀貨を受け取り、軽く目を通す。


(……問題なし)


「じゃあ、俺はここで」


そう言うと、ミアが少し驚いた顔をする。


「え、もう行くの?」


「ちょっと用事あるから」


実際は特にない。ただ、いつも通り一人で動くだけだ。


レンは納得したように頷く。


「そっか。またタイミング合ったら行こう」


「ああ」


ミアは少しだけ名残惜しそうにしながらも、


「……またね、ユーナさん」


と笑った。


軽く手を振って、二人と別れる。


一人になった瞬間。


空気が、少し変わった。


(……ん?)


妙に視線を感じる。


さっきまでも多少はあったが、それとは違う。


はっきりと、“見られている”感覚。


横目で周囲を確認する。


ギルド内の冒険者たちが、ちらちらとこちらを見ている。


男が多い。


その視線の意味は、なんとなく分かった。


(……ああ、そういうことか)


フードの奥で、小さくため息をつく。


掲示板に向かおうと歩き出した、その時。


「なあ、あんた」


横から声をかけられた。


振り向く。


体格のいい男。年は二十代後半くらいか。


腕を組みながら、値踏みするような目で見てくる。


「さっきの依頼、やってたやつだろ?」


「まあな」


短く答える。


「なかなかいい体つきしてるじゃねえか」


口調は軽いが、視線はやけにじっとしている。


「俺ら、今ちょうど一人足りなくてな」


顎で後ろを指す。


見ると、似たような雰囲気の男が二人。


「どうだ? パーティ入らねえか?」


(……来たな)


「悪い、今はそういうの考えてない」


あっさり断る。


だが男は引かない。


「まあそう言うなって。悪い話じゃねえぞ?」


一歩近づいてくる。


距離が近い。


視線が露骨に下へ落ちる。


(……露骨だな)


少しだけ顔をしかめる。


「興味ない」


今度ははっきり言う。


男の顔がわずかに歪む。


「……つれねえな」


舌打ちして去っていく。


(めんどくさいな)


そのまま歩き出す。


だが――


「ねえ、お姉さん」


また声。


今度は軽い調子の男。


細身で、笑顔が胡散臭い。


「一人? よかったら俺と――」


「遠慮しとく」


食い気味で断る。


「えー、即答? 冷たくない?」


「そういうの間に合ってる」


適当に返すと、男は苦笑して肩をすくめた。


「そっかぁ、残念」


去っていく。


だが、それで終わらない。


次々に声がかかる。


「うち来ない?」

「護衛つけてやるよ」

「初心者だろ? 教えてやるって」


(……多すぎだろ)


一つ一つは大したことない。


だが数が多い。


完全に“目立っている”。


(……これ、毎回か?)


少しだけ頭が痛くなる。


人の少ない壁際に移動する。


だが、それでも視線は消えない。


笑いながらこちらを見る男。

ひそひそ話す連中。


(……はあ)


軽く息を吐く。


そのとき。


「大変そうね」


聞き覚えのある声。


受付の女だった。


カウンター越しに、少し呆れたように笑っている。


「まあな」


素直に返す。


「珍しいのよ。あそこまで一気に声かけられるの」


「……そうか」


「自覚ないの?」


じっと見てくる。


少し考えて、


「ないわけじゃない」


とだけ答える。


受付はくすっと笑った。


「まあいいわ。しばらくは慣れないでしょうけど」


「慣れたくもないな」


「ふふ、それは無理ね」


そのとき。


奥の方から、別の視線を感じた。


さっきまでのとは違う。


軽い興味でも、下心でもない。


もっと、冷静な――観察する目。


(……誰だ?)


ちらっと見る。


カウンターから少し離れた場所。


壁にもたれている男。


同年代くらい。


腕を組んで、じっとこちらを見ている。


目が合う。


逸らさない。


(……面倒なの、増えそうだな)


一瞬だけ、そんな予感がした。


「……とりあえず、今日は帰るか」


小さく呟く。


受付が肩をすくめる。


「賢明ね」


背を向けて歩き出す。


後ろから、まだいくつか視線が刺さる。


だが、もう無視した。


ギルドの扉を押して外に出る。


空気が変わる。


(……やっと静かになった)


小さく息を吐く。


胸の違和感も、視線も、まだ慣れない。


だが――


(明日もミアたちと依頼受けられたな)


少しだけ、そんなことを考える。

ユウ「で、俺いつ男に戻れるの?」

???「さあ、いつかはもどれるよ」



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