父と息子、はじめての約束
鷲尾が去ったあとのリビングには、しばらく静けさがあった。誰も言葉を発せず、ただ時計の針の音がやけに響いていた。
「……蓮」
父が、ゆっくりと口を開いた。
「さっきのは……全部、自分で調べたのか?」
「うん。友達にも少し手伝ってもらったけど、調査も、資料も、全部自分でやった」
「……すごいな」
父は言葉を探すようにして、うつむき、そしてふっと笑った。
「俺な、蓮のこと、まだ子どもだと思ってたよ。いざってときは俺が守らなきゃって、そう思ってた」
「俺だって、守りたいって思ってるよ。家も、会社も、みんなのことも」
俺の言葉に、父は目を見開いた。それは驚きでもあり、何かが腑に落ちたような顔でもあった。
> 【名前】:天城 浩一
> 【表情】:感動(本心)
> 【心の声】:「ああ、蓮はもう……“信じて任せられる存在”になったんだな」
> 【好感度】:+84
> 【得意なこと】:現場対応/スタッフ管理
> 【潜在能力】:家族信頼S・改革意欲A
「じゃあ、俺からも一つ、提案がある」
「ん?」
「今後、会社のこと――特に人材のこと、お前にも相談させてくれ。社員の採用でも、プロジェクトでも。若い目線が必要だと思う」
胸の奥が、じんと熱くなる。
「うん、もちろん。力になりたい。……全力で」
父は笑って、初めて真正面から俺と握手を交わした。
「頼りにしてるぞ、蓮」
ようやく、お互いをまっすぐに信じ合える関係になれた気がした。




