都市と階位制について
基本世界観:ダーク×SF×ファンタジー
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◤主要舞台①:城塞都市◢
首都︰ミレミアム
人口:約320万/軍政統治/全方位防衛型都市国家
統治形態:軍政評議会による合議制
特色:厳格な訓練制度と統制による平均値の底上げ
基本防衛設計:複層型の防衛網・自動砲塔・塹壕区画を完備
精鋭部隊:S〜A階位による非常時における都市直属部隊が存在(例:ヴェイル・クラルドなど)
この都市では、”誰か守るために殺す”ことが正義とされる。
一度道を踏み外せば市民すら裏方に処理される監視都市。
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◤主要舞台②:傭兵都市◢
人口:約250万/企業支配/傭兵業依存型都市国家
統治形態:企業連合による経済支配
特色:装備や訓練の質に極端な格差が存在
都市構造:企業拠点、無法地帯、兵器市場、傭兵酒場などが混在
精鋭部隊:決戦特務隊【八咫烏】などが存在
(クロウ・ハザマのみ)
この都市では、“生き残るために殺す”のが美徳。
階位は実力と金で買えるが、信用は“依頼の数”でしか得られない。
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◤共通設定:階位制(D〜S階位)◢
階位とは、兵士や戦闘員の実力と役割を示す公式ランク制度である。
5段階制:D → C → B → A → Sの順で格付けされる。
評価基準:戦闘力/装備水準/任務遂行力/指揮統制適性などに基づく。
昇格制度:実戦評価・上位推薦・試験合格により階位昇格が可能。
階位と装備の関係:階位が上がるほど、装備性能・特権・運用自由度も増加。
階位証明:各階位に応じた識別コードが配布され、所属部隊・補給区分・戦術指令に組み込まれる。
S階位は例外的存在:基本戦術体系から逸脱した“戦略兵器”扱い。個人単位で戦況を覆す存在とされる。
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【ヴァラノス階位制概要】
「全兵、訓練によって造られる」──それがヴァラノスの軍制思想である。
ヴァラノスでは、D階位から正規軍の訓練課程が義務化されており、C階位昇格をもって“兵士”として認定される。
そのため、各階位の能力水準は安定して高く、組織的戦術への順応性も極めて優秀である。
階位が上がるごとに、個人技・判断力・装備適正が問われるが、根底には「訓練された集団戦力の優越」が流れている。
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【D階位】《訓練兵》
身分:戦闘訓練課程在籍者
兵装:訓練用ライフル〈TR-1B〉・鉄棍・布装甲
評価:実戦未経験。戦力として数えられないが、育成水準は高い。
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【C階位】《正規兵》
身分:前線勤務可。小隊所属。
兵装:制式突撃銃〈MR-52C〉・防弾装備・識別支援タグ
評価:基礎技術と戦場対応力を持ち、都市防衛の基幹層を担う。
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【B階位】《実働兵》
身分:分隊指揮、特殊任務許可
兵装:TRC-89、戦術短剣、ヘッドギア“アウゲン”
評価:指揮能力、装備適応、小規模戦術判断の実施が可能。
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【A階位】《戦術中核要員》
身分:戦術級部隊所属/都市直属部隊兼任
兵装:個別最適化戦術兵装
評価:機動・火力・戦術のいずれかに優れた戦術精鋭層。
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【S階位】《絶対戦力》
身分:都市戦略単位級兵力
兵装:対終局兵装
評価:戦況を一人で覆す存在。単体で戦域の“相”を変える。
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【ドレック階位制概要】
「誰でも傭兵になれる。問題は“いつ死ぬか”だけだ」──元A階位傭兵の発言
ドレックの階位制は形式上は存在するが、同階位でも実力差は激しいため契約した企業スポンサー≒強さと考える者も多い。
D階位は罪人や契約を結べなかった者が登録される、実質的な消耗要員であり、ほとんど一般人と変わらぬ者も多数。
だがその一方で、格差を超えた実力者“階外”が突如現れることが最大の特徴。
企業スポンサーと本契約を結ぶことが一人前と呼ばれる
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【D階位】《捨て駒》
身分:傭兵未満
兵装:闇市場型廉価銃器・工具流用武器・死亡預託書付き契約など
評価:戦力として数えられない。だが“階外”が一番現れやすい階位でもある。
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【C階位】《契約傭兵》
身分:仮契約済傭兵・小規模部隊所属可能
兵装:中古AR/市場製近接武器等
評価:兵装・薬剤の質によって個体差が極端。統率難。
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【B階位】《指名傭兵》
身分:常任契約(武装提供あり・指揮補佐可)
兵装:ZL-4アサルト、戦闘鉈、副腕装備・投薬支援等
評価:戦術火力と個性が融合し始める段階。荒削りだが強い。
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【A階位】《看板傭兵》
身分:大企業/特別部隊/貴族契約保持者
兵装:特注兵装全式
評価:都市代表戦力の一角。異常な装備/技術を保有する。
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【S階位】《決戦級傭兵》
身分:八咫烏/特殊作戦常任者
兵装:終律魔兵装
評価:“歩く敵性区域”。戦域を破壊する存在。ドレックの象徴的存在
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【総括:階位とは何か】
それは命の値札であり、都市が認める「戦場の身分証」。
上に行く者は、仲間の死を踏み越え、下にいる者の血で階段を築く。
だが忘れるな。
《D》にも未来はあり、《S》にも死はある。
筆記者︰アルバート・シミター
『階位別戦力に関する都市間比較報告書:ヴァラノス/ドレック』第十三頁より抜粋