NTTのIOWN構想について書きたい!
私たちは今、人類が長年夢見た技術がついに完成し、文明が大きく発展する、そんな時代へと突入しようとしています。
AGI、量子コンピューター、自動運転、核融合など、2030年を目標に様々な「夢」が実現するだろうと開発の皆さんが頑張っているところです。
しかし、これらの大きく注目されているものの他にも、私が個人的に皆さんに知って欲しい技術があります。それが、NTTのIOWNです。
詳しいことはNTTのIOWNページに書かれていますが、簡単に説明すると、ネットワーク&コンピューターで、電気を光に代えることで、データ通信の低遅延化・大容量化、電力効率の高いコンピューターを実現しよう、ということです。
IOWNには四つのフェイズがあり、それぞれ、
IOWN1.0:データ通信の遅延を200分の1に(2023年実現)
IOWN2.0:コンピューターの電力効率向上、デバイス部分最大13倍、サーバー部分最大8倍に
IOWN3.0:データ通信を大容量化、125倍に
IOWN4.0:コンピューターの電力効率をさらに向上、デバイス・サーバーそれぞれ最大100倍に(2032年以降を目標に設定)
ということです。
上に書いてある通り、IOWN1.0は既に実現・実用化されており、実際に運用されています。ただし、1.0で実現したのはデータ通信の低遅延化であり、つまり、マイナスを減少させる技術です。
皆さんに分かりやすくIOWNの凄さを実感してもらうには、やはり、電力効率の上昇、プラスを増加させる技術が一番だと思います。パソコンやスマートフォンの電力効率が最大13倍になったら、誰でも凄さを実感できることでしょう。
NTTの説明を参考にすると、スマートフォンは1回の充電で約2週間持つことになります。パソコンやスマートフォンの使用でかかる電気代も最大13分の1です。
それが実現するIOWN2.0こそ社会に大きなインパクトを与える存在だと、個人的には思っています。では、IOWN2.0はいつ実現すると思いますか?
2025年、つまり今年です!
今年の万国博覧会でお披露目となり、それ以降に実用化・商用化される目標をNTTは掲げています。NTTの島田社長が、今年の年頭所感でIOWN2.0が始動することを明言しており、計画通りに進んでいることを実感しています。
NTTは、かつて技術のガラパゴス化によってチャンスを逃したことを反省し、IOWN構想では様々な企業と協力関係を結んでいます。富士通やソニー、三菱電機などの国内企業に加えて、inter、google、microsoftなどの海外の大手IT企業もメンバーシップに加入しています。
パソコンメーカー・スマートフォンメーカーがIOWNを活用したデバイスを販売するようになれば、社会でコンピューターを使用する際の負担が大きく減少します。私の妄想にはなりますが、AGI、量子コンピューター、自動運転、核融合などの技術と組み合わせることで、人類の社会・文明は大きく発展し、人々の間で楽観主義が大きく流行することになるでしょう。まさに「未来は必ず良くなる」時代です。
新技術の活用にはある程度の時間がかかるので、実際にIOWNを活用したデバイスが販売されるのは、2026年になると個人的には思っていますが、早ければ今年中に出てくる可能性もあります。非常に楽しみです。