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〇〇テイマー冒険記 ~最弱と最強のトリニティ~   作者: 紫燐
第3章『光と影』~剣の王国篇~
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皇子二人、和解する


翌日。


シリウスはエルヴィン皇子の部屋を訪れた。

エルヴィンは、明るい笑顔でシリウスを迎え入れる。




「シリウス!」

「エルヴィン皇子。ご機嫌は如何ですかな? おや。また身長が伸びたのでは?」

「成長期は当に終わってしまったよ。君は僕に会う度に、そんな事を言うじゃないか」

「ははっ。失礼…エルヴィン皇子はいくつになってもお可愛らしいので」

「やめてよ。僕はもう17だよ? それに男が可愛いだなんて嬉しくない…っ」




そう言ったやり取りが、余りにも自然だったので、目にしていたレンは少しばかり驚いた。

そう言えば、シリウスがエルヴィンとこうして会話する姿を目にするのは、初めてかも知れない。




「君が僕を訪ねてくるなんて珍しいね。今日は皆も揃ってるみたいだし…どうしたんだい?」




シリウスはその無邪気な笑顔を見て、一瞬言葉を失ったが、覚悟を決めて口を開いた。




「…エルヴィン皇子。今日は少し大切なお話をしに来ました。王宮内の情勢について…少し気をつけていただきたい事があります」




エルヴィンは首を傾げながらも真剣に聞いていた。




「情勢? それってどういうこと?」


「具体的にはお話しできませんが、最近、城内で不穏な動きがあるという報告が上がっています。特に、殿下の行動を狙った動きもゼロではないと…」


「それなら僕も聞いてる。兄上が狙われたの件で、動きがあったんだね?」

「…やはり、皇子は聡いお方だ。聡明でいらっしゃる」

「茶化さないで。続けて」




エルヴィンの表情が少し硬くなったのを見て、シリウスは優しく頷き、言葉を選びながら続けた。




「どうかお気をつけ下さい。どんなに信頼している方でも、軽々しく全てをお話にならないように。そして、少しでも不審な事を感じたら、必ず我々に相談して下さい」


「シリウスは、僕の傍に居る誰かを怪しんでいるのかな?」


「恐れながら…それは言えません。憶測の段階です」


「憶測…?」





エルヴィンは暫く沈黙したが、やがて微笑みを浮かべた。




「憶測でも。それに見合う何かがあるって事でしょう?」

「じゃあ、これは『命令』だよ。シリウス。言って。…僕なら大丈夫だから」




これには、レンはまたしても驚かされた。

お願いする事はあれど、彼が誰かに『命令」する事は、今まで聞いた事がない。




「…こういう時にご命令とは、貴方様も人が悪いですね」

「こういう駆け引きも覚えておくといいって言うのは、君が教えてくれたんだよ?」

「えぇ、えぇ。そうでしたね」

「それで。誰なの?」

「…太后様です」

「母上が…」




エルヴィンは窓際に立ち、外の景色を眺めながら小さく呟いた。

誰もが彼の後姿を心配する様に見守る。


そして、エルヴィンが独り言のように、ぽつりと言った。




「母上が兄上を狙う…。そんな事がある訳がないと、本当なら思いたかったよ…」




彼の胸の中には、初めて感じる警戒心と、小さな不安が芽生えていた。

シリウスはピクリと反応を示す。




「…もしや、お気づきになられていたのですか?」

「母が昔と違う事は、僕も解ってましたから」




エルヴィンは振り返る。

その表情には笑みが浮かんでいたが、何処か物悲しさがあった・




「でも、僕は心が弱く、何も言えず、何も出来なかった…僕の人生は、後悔しっぱなしですよ」


「後悔のしない人間などいませんから」

「そうだね…でもどうしてそれを僕に? 知らなくてよかった事もあるとは、思わなかったのですか?」


「オレ達が黙っている方が、ずっと後悔すると思うぞ」




マオが静かに口を挟む。


エルヴィンは僅かに眼を見開くと、小さく笑いを零した。




「そう、ですね…確かにそうかも知れません。僕も何も知らないままで居るのは、もう嫌です」




彼は、今までずっと、何も知らなかった。




「話してくれてありがとう」

「エルヴィン皇子…」

「それなら兄上にもこの事を伝えなければ。僕らはやはり、争っている場合ではなかった…っ!」




ぐっと拳を握り締めて、エルヴィンが唸った。




「えぇ、そう思います。ですがエルヴィン皇子。その役目は我々にお任せを。貴方様もお気を付け下さい。自分の駒とならない者を、あの方がどう考えるかは解りませぬ」


「君がそこまで心配してくれるなら、僕も注意する。ありがとう。でも兄上の元へは、僕も行きます。僕の口から、どうか離させて欲しい」


「それもご命令ですか?」

「ううん。お願いだよ」

「…解りました。エルヴィン皇子にお任せします」




全員が一様に頷き、次の行動方針が決まった。


シリウスがアルデールに進言し、必要ならば更なる警備体制の強化を図る。

それと同時に、太后陛下の行動を注意深く監視する必要があった。


部屋の外に広がる夜の闇は、何処か不穏で、迫り来る嵐の前触れを感じさせた。






◇◆◇






レンは覚悟を決めて、アルデールの執務室を訪れた。




「入れ」




控えめにノックをすると、中からアルデールの低い声が響く。

扉を開けると、アルデールは机に広げられた書類の山に目を通していた。

その顔には疲労の色が濃いが、彼はそれを表に出そうとせず、いつものように鋭い眼差しをシリウスに向けた。


シリウスはそんな視線をものともせず、軽く頭を下げた。




「…お前か」

「失礼します。アルデール皇子、少しお時間をいただきたいのですが」




アルデールは、書類を片付けつつ頷いた。




「構わない。どうせ休憩が必要だと思っていたところ、だ…」




しかし、彼の言葉は徐々に勢いを無くし、終いには沈黙する。

その眼は、シリウス以外に訪れた来訪者達に向けられた。


言わずもがな、レン達である。





「…千客万来とはこの事だな。しかし、エルヴィン。何故お前まで居るのか?」




明らかに不満げな表情だと、レンは思った。


アルデールの眼が、大時計へと移される。




「この時間、お前は座学をしている筈だろう」

「本日は、全てのカリキュラムを取りやめました」

「…は?」

「兄上。貴方にお伝えしたい事があります」

「何だ」




アルデールの訝しむ声に若干の緊張を覚えながら、エルヴィンは彼の前に進み出た。

彼は数秒間、どう切り出すべきかを考えた後、深く息を吸った。




「僕は――母上が、何かを企んでいるのではないか、と感じています」




アルデールはその言葉を聞くと、目を細めた。

そして机の上で組んでいた手を解き、指先を軽くテーブルの表面で叩く。


するとアルデールは、静かに口を開いた。




「やはりそうか」




エルヴィンはその答えに驚き、身を乗り出す。




「…やはり、というのは? 驚かないのですか?」

「驚いているのはお前の方だろう。太后が何かを企んでいることなど、ずっと前から知っている」




その答えに、彼はまた目を見開いた。




「き、気付いていた!? では、どうして何も――!               」




アルデールは、手を挙げてエルヴィンの言葉を制した。




「理由は単純だ。太后が何を狙おうとも、それを表立って追及するには、まだ証拠が足りないからだ」




それを聞いて、エルディンは一瞬息を呑む。


アルデールの声には、何処か冷静を装った痛みが滲んでいた。

彼は暫く沈黙し、次に口を開くと、話題は太后の事へ移った。


エルヴィンは、少しだけ視線を落として言う。




「…僕が覚えている限り、昔の母上はあのような方ではなかった。伯母様がお亡くなりになって落ち込んでいる兄上を、心配し続けていた姿を僕は覚えていますから…」


「昔はそうだったかもしれないが、今は違う」

「えぇ、そう思います。今の母上は明らかに変です」




迷いなく頷くエルヴィンに、アルデールは少しだけ驚いた様に目を見開く。




「変…か。意外だな。お前が実の母を疑うとは」

「間違いを正せないほど、僕は阿呆ではありませんから」


「…そうか。強くなったのだな」

「兄上…」




アルデールの口元には、僅かながらに笑みが浮かんでいた。




「――…エルヴィン、話のついでだ。少し昔話してやろう」

「昔話…?」




エルヴィンを初めとする全員が、静かに耳を傾ける。




「俺がまだ幼い頃、本当の母は、心優しい人だった。剣の国の王妃としては、気丈さが足りないと言われていたがな。それでも、俺にとっては、何よりも大切な存在だった」




アルデールの言葉には、普段の厳格さとは違う、穏やかで何処か遠い記憶を見つめるような響きがあった。




「…伯母様は、どんな方だったのですか?」


「大人しく控えめで、政治的には太后のように、策を弄するような人ではなかった。ただ、それが父上や周囲にとっては弱点と見なされていたんだろう。だから、病で急逝した時も…俺は、すぐに疑念を抱いた」




エルヴィンの表情が強張る。


アルデールは淡々と話しているが、その言葉の裏には深い悲しみが潜んでいるように感じられた。

遠くを見つめるように目を伏せ、静かに口を開いた。

その声には普段の冷静さとは異なる、何処か切ない響きが含まれていた。




「俺がまだ幼い子どもの頃の事だ…。あの頃、母上はよく庭の温室にいる事が多かった。剣の国の王妃として、父上を支えようと努力はしていたが…あの人は、剣や武力とは無縁の人だった」




レンはその言葉に耳を傾け、静かに頷く。

アルデールは少し笑みを浮かべたが、その表情は哀しげだった。




「温室には、母上が育てた色とりどりの花が咲いていた。中でも一番好きだったのは、青い薔薇だ。『願いの叶う花』と呼ばれているらしい。それが咲くと、母上は必ず俺を呼んだ」




アルデールは一瞬目を閉じ、まるでその声を思い出すように、静かに言葉を続けた。




――青い薔薇の花が咲く季節には、良い事があるのよ。


―ーこの花のように、願いはきっと叶うの。




「青い薔薇…昔、エルヴィン皇子と植えたそうですね」

「…喋ったのか?」

「え、えぇ」

「とても嬉しそうに話してましたよ。『王になる事を夢見て、兄上と植えた想い出の花』だって」

「想い出、か。俺にとっては良くも悪くもだ」




だが、アルデールの表情は次第に曇り、声のトーンも低くなる。




「その薔薇を植えた日、母が突然病に倒れた」

「確か、病に伏せられていたとか…?」

「そうだ。母は突然病に倒れた。…いや、倒れた、というのは表向きの話だ」




レンはその言葉に思わず息を呑む。




「…表向き?」


「あの時、母の体に現れた症状は、ただの病とは思えなかった。王宮の癒師達も異様な様子の中、ただ一人、幼いエルヴィンだけがその異変に気付いた」

「エルヴィン皇子が?」


「まだ幼かったエルヴィンが、母を指差し続けたんだ。あれが『魔法』によるものだと気付いたのは、エルヴィンだった。今思うと『魔法』の力を感じ取っていたのかも知れない」

「その事をエルヴィン皇子は…?」

「い、いえ…」

「昔の事だ。覚えていないのも当然だろう」




アルデールは少しだけ、肩を竦めて見せる。


その記憶は年月と共に忘れ去ってしまうだろうか。

幼いエルヴィン皇子は、そこに何らかの『魔力』を感じ取っていた。




「城の中で、魔法を扱えるのは母か太后ぐらいのものだ」

「では…それが、太后様の手によるものだと?」




アルデール目を閉じ、苦々しく唸る。




「確証はない。だが、太后が正室に入って来たのは、母上が亡くなって間もない頃だ。二人は姉妹。当然父とも交流がある…が、裏で動いていたと考えるのが自然だろう」




アルデールの声は次第に震え、視線は過去の遠い記憶に向けられていた。






亡き王妃が最後にアルデールと話したのは、床に伏せる前日だった。




『アルデール、貴方は強い子ね。これからどんな困難があっても、きっと乗り越えられるわ。そしてこの国を。お父様をどうか守ってあげてね。あの人は…厳しい人だけど、とても脆いの』




「…その時は、ただの母の優しさだと思っていた。だが、今になって考えると、あれはきっと母の覚悟だったんだろうな。自分がいなくなった後の事を、あの人は分かっていたんだ」




レンはその話を聞き、胸の奥に熱いものを感じた。

アルデールという冷静で強い皇子が、こんなに大きな喪失感と悲しみを抱えていたとは思いもしなかったのだ。




「アルデール皇子は、その約束を守っておられるんですね」




アルデールは少し驚いて、レンを見つめた。




「…約束?」


「この国を守るというお約束です。どんなに危険だと解っていても、アルデール皇子はこの国の未来の為に、全てを背負おうとしている」




アルデールは少し視線を逸らし、微かに苦笑した。




「守れているかどうかは解らない。俺はこんな性格だ。国を発展させるのならば、エルヴィンの方が外交には向いているだろう。ただ…母に言われた通り、国を守るのは俺の役目だと思っている。それだけだ」




ーー話が逸れたな。



アルデールは静かにそう言った。




「その後、太后がこの王宮に入った。彼女の冷徹なやり方はすぐに目に見えて分かったが、俺にとって一番の問題は…エルヴィンだ」

「ぼ、僕が…ですか?」


「エルヴィンは太后の実の息子だ。俺と違って、彼女はお前を本気で守ろうとしている。それ自体は理解出来る。だが、太后にとって俺は『不要な存在』だ。寧ろ、エルヴィンの地位を脅かす存在だと見なしている」




レンはその言葉に息を呑み、思わず口を挟んでいた。




「…では、アルデール皇子が狙われているのも――」

「ああ。恐らく太后が絡んでいる。ただ、直接の証拠を掴むには至っていない」




レンは少し考えた。


太后は恐らく、用意周到に計画を実行しているのだろう。

あくまで自身では手を下さず、暗殺者を使って。


涼やかな表情の裏に、残忍さを以て。




「俺が剣の才能を示し始めた時、あの人の目が俺をどう見ているか、はっきりと理解した。期待ではない、敵意だ」

「それなら何故、今までその事を公にしなかったのですか?」

「公にしてどうなる? あの人は国王の正妃であり、この国の母だ。俺があの人を告発すれば、王宮内の均衡が崩れるだけだ」

「それでも、このままだと兄上が危険です」




するとアルデールは苦笑し、目を閉じて椅子に凭れかかった。




「俺が死ねば、エルヴィンが王位を継ぐ。それで太后は満足するだろう。だが、それを許す気はない」

「どうして其処まで…」




アルデールは、冷静に答える。


暫く目を閉じていた眼を開ける。

その瞳は、真っすぐにエルヴィンを見つめていた。




「太后を糾弾すれば、エルヴィンにも影響が出るだろう」

「…っ!?」




レンはその言葉に『まさか』と驚いていた。




「それでは貴方は…エルヴィン皇子を守る為に?」




アルデールは微かに微笑みを浮かべた。

その顔には複、何処か雑な感情が入り混じっているような気さえした。




「弟は何も知らない。俺がエルヴィンを守る為には、あの女を慎重に排除するしかないんだ」


「それを貴方がされると?」

「やらなければこの国は終わる。継承式をどう乗り越えるかで、この国の未来が決まるんだ」


「兄上…ごめんなさい。僕は…僕は全然知らなかった…!」




エルヴィンの目に涙が浮かぶ。




「僕は兄上の気持ちに気付けなかった! ずっと、兄上は僕を嫌っているんだと思っていた!」




アルデールはその言葉に驚いたように目を見開き、苦笑を浮かべた。




「…俺は本当に不器用だな」


「どうして僕には何も教えてくれなかったのです? 僕だって…僕だって兄上の役に立ちたかった!」




アルデールは少し視線をそらし、苦しげに息を吐いた。




「兄上!!」


「…お前を巻き込みたくなかった。それだけだ。お前は純粋で、汚い争いには関わらせたくなかった。お前には、俺とは違う未来を歩んで欲しかった」


「そんなのはただの傲慢です! やはり、兄上は昔と変わっていなかった…!」


「違う。俺は変わった。変わらざるを得なかったんだ…お前には、俺と同じ苦しみを味わわせたくない。それが兄としての役目だと思っている」




その言葉に、エルヴィン再び驚くと同時に、アルデールの心の奥底にある本当の優しさと覚悟を感じ取った。




「エルヴィン、お前は俺の大切な弟だ。お前が無事でいてくれる事が、母を失った俺にとってど。れほど救いだったか…」



「…兄上っ!」




エルヴィンは涙を堪えきれなかった。



アルデールはそんな弟の頭をそっと撫でる。

兄の手からから感じる温かさが、優しさが、何処か彼の心を伝わるようだった。




「兄上。僕にもその手伝いをさせて下さいっ」

「何?」

「この国の未来と責任を、兄上だけに背負わせるなんて、僕には出来ません!」




暫くしてエルヴィンは涙を拭い、まっすぐに兄を見上げた。




「兄上。僕は兄上を支える事に決めました。この国を継ぐのは、やはり兄上だと思います。兄上が守ってくれたように、今度は僕が兄上を守ります!」




アルデールは弟の力強い言葉に少し驚いたが、やがて微笑んだ。




「…ありがとう。お前がそう言ってくれるだけで、俺は十分だ。この国を支えるのは俺一人じゃ無理だ。お前の力が必要なんだ」




エルヴィンは真剣な表情で頷いた。




「もちろんです、兄上!」




その様子を見ていたレンは、思わず小さく微笑んだ。


彼ら兄弟が手を取り合って、この国を支え合う未来が見えた気がした。




兄弟としての絆。


それが、この国の未来を救う鍵になるのかもしれない。




お読み頂きありがとうございました。

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