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F級テイマー、ダンジョンに挑む①

異世界転生をしてテイマーとなり、冒険者となってから二週間が経とうとしている。

社畜で多忙な日々を送ってた自分も、漸くこの世界の生活に慣れて来たのか、時間を気にして一日を過ごす――なんて事は少なくなっていた。

寧ろ朝はゆっくり起きて、遅い朝食を食べるくらいの暇が出来る事に、痛く感動した。


脱・社畜!と自分の中でお祝いクラッカーを鳴らす。

何なら小躍りをしていいくらいに、レンのテンションは舞い上がっていた。




「レンさん? 聞いてますか?」

「あぁ、すみません…何のお話でしたっけ?」




そんな有頂天なレンを、目の前に居る女性――ギルドの受付嬢が、不思議そうな顔で見ていた。




「レンさんも冒険者として慣れて来た頃でしょうし、そろそろ『ダンジョン』へ挑んでもいい頃ではないか、と――」


「ダンジョン…?」




あぁ、そうだ。

冒険者ギルドに来て、受付嬢が『漸く冒険者らしく見えてきましたね!』なんて声を掛けて来たものだから、つい嬉しくなってしまった。


毎日小石拾いのクエストをし、現れるすっぴんボアを倒す事だけしかしていないのだが、地道にコツコツとやった。


そのお陰かレンは『Lv.5』に、そしてスライムは『Lv.8』まで上がった。

すっぴんボアはも怖くなくなり、戦闘にも少し余裕が出来るくらいには成長したと思う。


それでも、まだ遭遇したのはスライムとすっぴんボアくらいなので、他にどんな魔物が居るのか、どんな風に襲ってくるのかは解らないままだ。




「レンさんは、ダンジョン攻略は初めてですよね?」

「そうですね」

「今のレベル帯でしたら、十分クリア出来ますので大丈夫ですよ。装備もちゃんとしてますし」

「なるほど」




普段は、スライムが矢面に立って戦闘をしてくれている。

レンはスキル発動の選択や、その場に応じて状況の判断に思考を巡らせている為で、自ら武器を手に戦うなんて事は余りない。




「初めてのダンジョンか…緊張するな」

「ダンジョンでは、スライムやすっぴんボアが出るくらいですよ」




それなら、自分が挑んでも問題なさそうだ。

今までは『採取クエスト』ばかりしていたけれど、このクエストでもっと自信をつけて、他にも受注出来るといい――

レンはそう考えた。



【■クエストを受注しました。▼】

【■重要クエスト:【ダンジョン】に挑もう!▼】



「では、準備を整えたらダンジョンへ向かって下さい。詳細はマップウィンドウで確認出来ます」


「解りました」

「ちなみにレンさんは『野営』をした事がありますか?」

「『野営』?」

「ダンジョン攻略が長引いたりして、朝を外で迎える――なんて事も少なからずありますので、道具屋で必要な物を揃えるのをお勧めします。テントや調理器具なんかがそれですね」


「あぁ、キャンプみたいな感じですね」




要するに、野宿をするに当たって、必要な物資を準備しておけ、と言う事なのだろう。

キャンプなんて小学校の行事以来だ。

普段は宿屋でぬくぬくと温かいベッドで寝ているが、たまにはそう言った経験も悪くない。




「じゃあ、道具屋に寄ってみます」

「はいっ。気をつけて行ってらっしゃいませ!」






◇◆◇





「こんにちはー」

「いらっしゃいませ。あぁ、レンさんだね」





道具屋を除くと、眼鏡をかけた店主さんが顔を上げた。

顔をと名前を覚えられ、既に気分は常連さんである。





「今日も金平糖は置いてるよ」




スライムがお気に入りの『金平糖』

常にストックを切らさないようにしているので、レンがよく買いに来るのを店主も知っている。

毎日のように金平糖を買いに来ているんだから、当然だった。




「金平糖もなんですが、今日は『野営』をする為の道具を買いに来ました」

「必要な物は解るかい?」

「はい。リストにまとめて来たので一応は」

「そうかい。テントなんかはこっちにあるよ」




優しい店主さんの案内で、道具屋の一角はを案内される。

普段はあまり意識して見ていなかったが、テント一つにしても種類が沢山ある。


一番安いので寝袋が500G、テントだと800Gだ。

レンやスライムが眠るだけなら小さめのテントでもいいだろうが、この先どんな魔物をテイムするかによっても大きさの判断が求められる。



戦闘の幅が増えるなら――と、すっぴんボアをテイムしようと考えた事もあったが、何故か毎回失敗に終わる。

レベルは足りている筈なのに、そもそもの話成功率が『20%』と少なかった。

別に20%でも、諦めなければ十分見込みはある筈なのだが、余程私は運が悪いのか、結局毎回失敗してしまう。

そうしていつしか、テイムする事を諦める…と言った感じだ。



今まで付き合って来た男もそうだ。

あっちがふらりと近寄って来たくせに、こっちが歩み寄ろうとすると逃げるのは何で?

こっちからナンパした訳ではないのだが、フッてフラれてを繰り返した身としては、私も地味に堪える。


男運じゃなく、魔物運にも恵まれないって何なの?




『いっぱいあるねー』


「そうだね。簡単に立てられるのがいいんだけどなぁ」




持ち運びに関しては、スライムのおくちで収納して貰うとして、問題は一人でもテントを立てられるかである。




「それならこれを選ぶといい。ワンタッチでテントを張る事が出来る」


「じゃあ、それで」




特にこだわりがなく、使い勝手が良ければそれでいいと思った。

冒険者も一人一つはテントを持っているものらしいし、狭いよりは広々と使える方がいい。

それにもしパーティを組んだ時でも、自分の空間があると言うのは有り難い。

他人を気にしないで過ごせるのは、変なストレスにならずによさそうだ。




「他は調理器具かな」




野営――キャンプをするなら、フライパンや鍋など調理が出来る器具が必要だ。

食に関しては、特に気を付けなければならない。

何せ此処に来てから自炊なんてロクにしていないし、何なら以前はコンビニ弁当や簡易的に食べられるモノばかり。

食材も自分で調達しないといけなかった。


スライムにだって、そこら辺の葉っぱよりも、もっと美味しい料理を振る舞ってあげたい。

お店屋さんの味には程遠い、個性的な味だって元彼にも褒められたからね!


…アレ、褒められたよね?




「フライパンとお鍋とまな板も必要だな。包丁と…コンロってないんですか?」

「コンロ? ないなぁ。あんなデカいのをどうやって持ち運ぶんだい?」




そうか、この世界にはカセットコンロがないのか。

一口のカセットコンロでもあれば、簡単に火を使う事が出来るのに、此処では焚火で全て賄っているらしい。




「食材は『食材屋』で買うといい。生肉や生魚なんかは痛むだろうが、日持ちする物を選べば持ち運んでも大丈夫さ。勿論その場で調達してもいい」


「はい」




現地調達と言うなら、せいぜい魚を釣るくらいだろうか。

後は山菜だとか、食べられる野草だとか…そういう知識は『マニュアル』が教えてくれるから、その都度ウィンドウで確認しよう。

そう言うところは、専門的な知識がない自分でも解りやすいと思った。



そうして道具屋で買い揃え、食材屋にも寄ったところで、いよいよ出発だ。




「おお、テイマーじゃないか!」

「こんにちは、門番さん」




毎日の様に門の入り口まで行くと、門番が立っている。

相変わらずいつ休憩しているのか解らない彼だが、もうそれは当たり前に見る光景だった。





「今日は何処に行くんだ?」

「ダンジョンに行くんです。この近くにある森の中に在るみたいで」

「なるほど。いよいよダンジョンに挑むんだな! 其処は幽霊が出るって噂だぞ~」

「えっ…」




幽霊なんて見た事もなかったが、見える人は見える。

だから何処かに『居る』んだなと言うくらいの認識で、理解しているつもりだ。


しかし、いきなり脅かすような物言いだ

私が恐怖でポカンとしていたように見えたのか、門番は吹き出すなり豪快に笑った。




「だっはっは! そう怖がらんでもいい。幽霊は夜に出るって言うじゃないか! 昼間に出る幽霊が何処に居る?」

「いや、幽霊に昼も夜も関係ないのでは…?」




単に夜に出た方が、一層怖くなる――そんな印象だ。

実際、昼に出ても怖い時は怖いとは思うけど。




「幽霊の事は無しにしても、あそこにも魔物は出るからな! しかし今のテイマーなら大丈夫だろう。気をつけて行けよ!」











――『初級者ダンジョン』


『旅立ちの泉』と呼ばれるその場所は、草木に彩られた自然が広がっていた。

何処からか薫る甘い匂いは周囲に生えている草花で、その香りに誘われて小さなミツバチ達が集まる。

少し離れた場所には小川がサラサラと流れ、肺いっぱいに空気を吸い込めば、澄んだ空気が美味しい――


そう感じるくらいに、此処は穏やかな場所である。

此処がダンジョンで、しかも魔物の生息するなんて、言われなければ思いもしないだろう。


緑がだけが広がるいつもの草原とはまた違った光景に、見るもの全てが珍しいとレンは笑顔で景色を楽しんだ。

そんな穏やかな場所をゆっくりと進むんで行くと、道の前方で誰かが立っている事に気付く。




「よく来たな冒険者よ! 此処では『ダンジョン』に挑戦して貰うぞ!」

「…あれ、門番さん?」




道を塞ぐようにして立つその人は、どうみても先程会ったあの門番の男。

こんな所でもお仕事なのか――

『お疲れ様です』と、彼の労働をそっと労う。


しかし、ふと彼の顔を見れば似ているが、ちょっと違う様な気がする…

何が、と言われれば答えに詰まるのだが、直感的に雰囲気が『違う』と、レンは思った。




「頑張れよっ。私はいつでもこの地の安全を守っている! 冒険者の無事を祈ってるぞ!」

「あ、ありがとうございます…?」




いつにも増して暑苦しい…いや、元気な人だな。




『げんきいっぱいー』


「そうだね?」




肩に乗るスライムが、そんな事を口にする。


しかし彼の応援が、励みとなって背を押してくれたのは確かだった。

意気込みを新たに、レンは一歩ダンジョン内へと進んだ。


道中はスライムやすっぴんボアが出ると、受付嬢がアドバイスをくれた。

周囲を見渡した限りでは、特に魔物の姿は見られない。

スライムに『偵察』をお願いしてもいいが、開けた景色の中では特に油断しない限り、接近に遅れる事はないだろう。


攻めて、少し先に見える木々の集まった場所までは、このままでよさそうだ。




「スライムも居るんだってね。仲間かな?」

『仲間だけど、お友達ー』

「じゃあ、あんまり戦いたくないね?」

『うんー! 大丈夫。みんないいスライムだよ―!』




スライムがいい子だと言うのは、十分解っているつもりだ。

穏やかで、仲間意識の強いであろうスライムを仲間同士で戦わせるのは、少し心苦しい。


もし、出会ってしまったらどうしようか。




『レンー! ちょうちょー!』

「あぁ、うん」

『葉っぱもいっぱい―!』

「ご飯には困らないね…?」




そんな不安を抱えたが、当のスライムはぽよん、ぽよんと楽しそうに道を突き進んだ。


このクエストの目的は、ダンジョンの何処かに在る泉を見つける事らしい。

その泉は『旅立ちの泉』とも呼ばれていて、初めてダンジョンに挑む冒険者が必ず寄るべき場所。

所謂『初心者』が通る。


中では魔物が襲い掛かって来る事があるので、十分に気を付けなければならない。


もし、スライムが現れたら、まずはどう立ち回るかを考えるべきだろう…











ぷるんっ



ぷるるんっ




『テイマーだー』

『わーい、わーい!』

『すごいすごーい!』


「スライムがいっぱい…」




綺麗な景色を眺めて先を進んでいたら、早速スライムに遭遇した。

しかも一匹だけじゃない。

二匹、三匹…とわらわら集まって来る。


てっきり戦闘になるのかと思ったのだが、このスライム達はうちの子同様に、とても人懐っこかった。

流石『お友達』である。




『こんにちはー!』

『こんにちはー!』


「こ、こんにちは」



そして、挨拶も出来る礼儀正しい子達だった。

しかも私を『テイマー』だと認識している。

言葉を理解し、スライムを連れているからだろうか。




『テイマーと遊びに来たのー?』

『遊びに来たんじゃないよー。クエストに来たんだよー』

『クエスト―?』

『あのねー、えっとねー、何だっけー?』





しかしうちの子は、肝心のクエストの内容を忘れている。

そんなスライムに代わって、レンは聞いてみた。




「あー…この辺に泉があると思うんだけど、知ってる?」




すると、スライム達は直ぐにピョンピョン飛び跳ねて、理解を示した。




『しってるー!』

『しってるよー!』


「ホントに? 何処にあるの?」


『この森の奥にー』

『おくー!』

『でもねー。今は行けないの―』


「行けない?」




それは一体、どういう事だろうか。




『おっきい岩―』

『おっきいのー』

『悪いスライムが、とおせんぼしたー!』




スライムの中には、この子達の様にいいスライムも居れば、悪いスライムも居る。

その悪いスライムと言うのは、同じエリアに生息する魔物なのだが、群れを離れて暮らすはぐれ者。

平穏で争いの好まないこの子達とは違い、冒険者と見たら襲い掛かる事だってある。

物騒な話だ。




『いっつもいじわるなのー』

『おっきい岩、邪魔なの―』

『テイマー。壊して―?』


「悪いスライムが意地悪をして大きい岩を置いたから、壊して欲しいって事だね」


『『うんー!』』




夜になるまではまだ時間もある。

暗くなる前にダンジョンをクリアできれば、野営をする事もないだろう。


それに、スライム達は困っているのだ。

此処は彼らの『お願い』を聞いてあげる事にしよう。


出来るかどうかは不安だが。




「じゃあ、案内してくれる?」


『『うん―!』』




スライム達はにっこりと笑顔で頷いた。

でも、その場の全員が来るとは思いもしなかった。


可愛いからいいけど!





『これなのー』


「おお…そんなに、大きい岩でない、ね?」




スライム達に案内され、辿り着いたのは小道少し進んだ先だった。

畦道を通せんぼするように、確かにそれは其処に在る。

サッカーボール二つ分くらいの大きな岩だったが、女の私でも頑張れば持ち運べるくらいだと思う。




「これをどけたらいいの? 別にこのままでも通れるとは思うけど…」




道幅はそれなりに広い。

特にこの場所しか通れないと言う訳ではなかった。

ちょっと道を外れて岩を回れば、簡単に迂回する事は可能だ。




『この道がないと駄目なの―』

『冒険者が通れないのー』


「冒険者?」


『此処は冒険者の通る道―』

『キレイキレイにしなきゃなのー』




冒険者として旅立つ者は、皆がこのダンジョンを、そしてこの道を通る。

優しいスライム達は、誰がそうしろと言った訳ではないが、いつも来る冒険者をこっそりと見守っていた。


普段は姿を見せず、そっと見ているだけだが『テイマー』が来たと知ったのか、姿を見せてくれた。

うちの子と言い、随分と人間に慣れ親しんでいる様だ。


とにもかくにも、この大岩があるのはスライム達にとってよろしくないらしい。




「よいしょっと…」


『すごーい!』』

『ちからもちー!』


「あ、ありがとう」




ただ持ち上げただけだと言うのに、こうも喜ばれるとは思わなかあった。

道端に在るだけでも邪魔だし、何処かその辺の原っぱにでも追いやっておこうか。


そんな時、足元でスライムが、大きくおくちを開けているのが見えた。




『あーん』

「え。食べるの?」

『もっていくんじゃないのー?』

「いや、こんな岩、どうしろと…小石じゃないんだよ?」

『そっかぁ』




おくちを開けて待つスライムは可愛いけれど、こんな岩は持っていても使い道がない。

それなら、その辺の小石を拾った方がいいと思う。




「あ、でも加工すれば小石になるみたいだしし、いちいち1000個も集めなくていいかも?」




『ステータス』を見る限りでは、『小石に加工〇』とある。

やっぱり、スライムのおくちに入れておいてもいいだろう。




「そう言えば、入り口の所に居た門番さんに頼んだらよかったんじゃ?」


『だれー?』




あれ、知らないのかな?

そもそも、門番さんにスライムの声は届かないから、意味はないか…




「岩もどけたし、じゃあ行こうか。スライム…」




振り返るレンを、スライム達の眼が見つめていた。


沢山のスライムに囲まれて和み、癒される。

それはとても素敵な光景なのだが、こんなにいるとどれが『うちの子』か解らない。

普段でも分裂を目にしているが、あれは一匹のスライムから派生しており、この子達はそれぞれ個々の個体だ。




「…どれがスライム?」


『ボク―』

『ボクだよー』

『違うよ、ボクだよー?』

『ボクだってばー』




だから『スライム』と呼べば反応するのは、全員である。


どうしよう。

どれがうちの子?


ぱっと見で見分けがつかない為、ぷるぷるとした弾力性で見極めるしかない?

いや、どのスライムもぷにぷにもちもち、柔らかくて可愛いな…!




「…あ、そうか。好物で釣ればいいんだ」




ふとレンは思い出す。

スライムが好きな物と言えば葉っぱだ。

でも、それは他のスライムも同じで、此処に来るまでの道中ではその光景を目撃している。


『うちのスライムと一緒で、葉っぱなんだー』なんて、思ったからよく覚えていた。




であれば――




「金平糖いるこー?」


『はーい!』




…居たわ。





「えへへー。レンは一番にボクだって解ったねー!」

「あ、当たり前でしょ」




金平糖パワーだなんて、言えなかった。

返事をしてくれたご褒美と言ってはなんだが、道具屋で買った金平糖を食べてもいいと言ったら、嬉しそうに顔をふにゃんと緩ませていた。

この可愛らしい顔を見る為なら、金平糖の一つや二つ、あげたっていい。

ただし、虫歯には本当に気をつけさせないと。


そんな事を思いながら、いつもの様にプルプルとその感触を楽しむ。

そうしていたら、此方をスライム達が羨望の眼差しで見つめていた。




『いいなー、なでなでー』

『ボクもして―?』

『ボクも―』




スライム達に囲まれて、お願いされるままにスライムを撫で続ける時間は、レンにとって至福のひと時だった。



【■レンは『なでる』を習得した!▼】

『■使用時、魔物の『なつき度』が少し上昇します。▼』


「何か習得した…」




普段何気なくやっているこの行動も、スキルの内に入るのか。

なつき度アップなんて言われたら、捏ね繰り回すくらいに思いきり撫でてやろうか。



お読み頂きありがとうございました。

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