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比較的最近更新した短編のまとめ場所

名前のない怪物の名前

作者: リィズ・ブランディシュカ




 その怪物には、名前がない。


 誰かが名前を付けてくれるのを待っていた。


 その怪物は、どうして名前がないのか分からない。


 もしかしたら以前は名前があったかもしれないが、その記憶に心当たりはない。


 怪物は名前が欲しかった。


 いつも体が不安定で、心が頼りなくて、気を抜くと消えてしまいそうになるからだ。


 でも、名前があれば消えないと思った。


 だから名前が必要だった。


 怪物は待ち続けた。


 自分に名前を与えてくれる人が現れるのを。


 ずっと、ずっと待ち続けた。


 百年。


 二百年。


 三百年たっても。


 そうして死の間際になった時。


 ようやく誰かがその怪物に名前を与えた。


 怪物は喜んだ。


 屍という名前を、与えられて喜んだ。



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