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私たちが生きた物語
「だめ…やめて」私が言った言葉に、弟は目の前にいるモンスターに打つであろう術に白色の魔力を込めながらこちらを振り向いて「ごめんね、師匠はきっと怒るだろうけど香奈恵お姉ちゃんが謝っといて、大好きだよ」次の瞬間に爆発が起こり周りを白い光で包んだ、そして土煙が晴れた時モンスターも弟もいなかった。
———2年前———
毎年恒例の収穫祭で買ったお菓子を食べているとき
「香奈恵お姉ちゃん、香奈恵お姉ちゃん」
隣で一緒にお菓子を食べている弟の奏が
「もう、全部の屋台回ったよ、それにもう疲れちゃったし家に帰ろうよ」
「うん、お姉ちゃんも疲れちゃった、帰ろうか」
私たちが帰路に着いた時
「そこのお嬢さん、お坊ちゃんちょいといいかい?」
どこからともなくあからさまに怪しいお姉さんが現れました。
「この勾玉を受け取ってくれないかい?」
あからさまに怪しい人があからさまに怪しい勾玉を無理やり渡してきた瞬間から私たちの物語は始まりました。
この世界は魔法もありモンスターも生きている当たり前の世界、この物語を読んでくれているのはこの世界の人なのか、また別の世界の人なのか、私たちにはわかりませんがどうか知ってください私たちが生きた物語を。




