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BREVE NEW WORLD ―蒼色症候群(ブルーライトシンドローム)―  作者: PRN
Chapter.7 【この声が届きますように ―The Half Year War―】
189/364

189話【VS.】界狭に巣食う深淵 アンレジデント《UnResident》 7

挿絵(By みてみん)


死とともに

生きた


出会って

怖くなった


その時

叫ぶのは


勇敢で

優しい


挿絵(By みてみん)


 耳ではないもっと奥のほうで少女の声が響き渡る。


『《白日の空木(うつぎ)。花の舞い》! 《咲き乱れ》!』


 清廉な詠唱だった。

 同時に聖騎士隊と冒険者たちが徒党を組み出撃する。


「勇気ある冒険者様がたのご協力に感謝します!」


 総指揮を執るのは聖女テレノア。

 指揮官でありながら自身も最前線へと打ってでる。

 すると参戦希望した冒険者たちもいっそう拍車をかけていく。


「敵をとり囲みつつ全力で敵の気を引くんだよ! 聖女様のお手を煩わせるんじゃないよ!」


「名のある聖騎士との共同戦線だァ! 勲章もちだけが一丁前じゃないってところ見せてやらねぇとなァ!」


 総勢50名にも及ぶ大作戦だった。

 開始を祝うよう無教会の鐘が聖都に木霊する。

 実をもたぬ事象が言葉の枠に呼び覚まされ内を通じ意味と成す。目覚ましき花吹雪をまといながら足を繰りだすと花弁が地となり空を奪う。

 唯一空へと発ったその身は、人の身なれど、1人ではない。縦横無尽とばかりに2足で空を駆けていく。


「これって花びらを踏んでいたのか! どうりで空を走っているように見えるわけだ!」


『龍族くらい並外れた脚力をもっていたなら話は別だろうけど。小細工なしで空を蹴るなんてヒュームの僕には夢物語さ』


 ミナトとヨルナ。タッグを組むならもう慣れたもの。

 幽霊少女を身に宿したミナトは、魔法の力によって際限のない自由を手にする。


「まるで足に羽根でも生えている気分だ! 失敗したら死ぬかもしれないっていうのに爽快だなぁ!」


『はしゃぐのはいいけどほどほどにね! それに死ぬなら君1人じゃなくてこの広場にいる多くの命だってことを忘れちゃダメだよ!』


 左右に足を動かすたび空を駆ける。というより、無を踏むような気分だった。

 踏もうとすれば花弁が足場となってくれる。あると思えばあるという不思議な感覚だった。

 ただ楽しんでいるというわけにもいくまい。なによりこの作戦の肝はミナトとヨルナにかかっている。


『さあここからは孤立無援の2人3脚だ! 移動と回避と防御は僕が担当するからそっちは安心して仕事をしてね!』


「ああ至れり尽くせり感謝する!」


 駆ける空の下ではすでに団体が接敵していた。

 矢や魔法が飛び交いながらも互いで守り合う(セーブ)という攻撃的防衛陣形をとる。

 苛烈な5本の腕からの攻撃をいなし、躱し、繋いでいく。


「命に関わる事態でない限り攻撃を当ててはいけません! 敵がより強力な力を宿してしまう可能性が考えられます!」


 テレノアは見事に立ち回れていた。

 周囲の冒険者たちからも引けをとることはない。どころか民の守護に回るくらい機敏な活躍を示している。

 ここで難しいのは敵を傷つけてはならぬということ。地上の部隊は目そらしに過ぎない。

 つまるところ直上にいる。ミナトは花吹雪を散らしながら上空へと駆け上る。


『まさかこの状況で嘘をつくとは思えないけど、弱点に覚えがあるって本当なんだよね!?』


 ヨルナからの問いにミナトは大見得切って「ある!」と答えた。

 弱点の場所はおおよそ知っているのだ。

 なぜなら巣のなかを通ってきたから。漆黒の闇に貼りつくようへばりついたアンレジデントたち。ヤツらは総じて背に目がついていたことを確認済み。

 大陸種族たちだから知りうることがある。同じくあの世界の狭間を通ってきた人間だからこそわかることもあった。


「――ッ、そこか!」


 そうしてミナトは上空から観察することで見つける。

 寸胴の上半身と、馬のように長い下半身。そのちょうど変化する中間の辺りに違和感があった。


「上体と下半身の繋ぎ目の辺り! 他とは異なる外殻の形をしている場所がある!」


『本当だ上半身の影になる部分に半球状の出っ張りがある!? あんなところに隠してるなんてはじめから知らないとわからないよ!?』


 なるべく直線を作らず弧を描くように駆けながら1点を指で指し示す。

 決して地上からでは見つけられない箇所にそれはあった。

 甲殻で覆われた身体の結び目の辺りに瘤のような突起が存在している。

 ミナトは、鵜の目鷹の目の如く目で獲物に狙い定めた。そうして腰に下げた1本の大柄クロスボウを構える。


『腕の姿勢制御は任せるよ! 君は狙うことだけを考えて!』


「なるべく揺らさないように頼むぞ! 次のアプローチでぶちかましてやる!」


 意識が2つあるというのは大きなアドバンテージだった。

 1撃貰えば死ぬ身でも脳と視界が2つぶん存在しているため分担作業が可能となっている。

 そして1度敵の前面をぐるぅりと周回してからもう1度背面へと回りこむ。


「……いまっ!!」


 1テンポほど遅れながら人の手により紅の矢が放たれた。

 大きな反動ともに射出された鉄の杭はひょう、と風を薙ぐ。

 斜め上空の辺りから重力を武器に吸いこまれるようにして突起部分に直撃する。


「見えた! なかに真っ赤な眼がある!」


『本当にあった!? でも1射だけじゃ外殻を破壊するだけの威力しかない!?』


 外殻が破壊されて飛びだした目は、ぎょろりとミナトたちを見据えた。

 するとまるで瞬きをするようにすぅ、と周囲の外殻が弱点である目を覆ってしまう。


『回復が早い! 他の部位よりよっぽど大事なんだろうね!』


「ああそうだろうな! その辺も予測済みだ!」


 こうなればもう1度射線をとり直す。

 敵周囲を衛星軌道するよう航路を踏む。

 ここまでの戦闘を傍観していたのは、なにも指を咥えて見物していただけではない。

 敵に大きな回復性能と僅かな知性が備わっていることはこちらも学習済み。なにせいまの1射は確認作業でしかないのだ。

 そのためにこれほど重々しい魔法のコンパウンドクロスボウを3つも腰にぶら下げていた。

 1射は放ったのでもう2射ほど。敵の外殻破壊と(コア)のぶんでちょうど2発ぶん用意している。


『また敵の背面に大きく回りこむからね! 次のアプローチでいけるかい!』


「1発目で予行演習は経験してる! このまま終わらせにかかるぞ!」


 阿吽の呼吸で再び敵背後から射線を確保した。

 ミナトは腰の1丁を抱え上げてからまた狙い定める。


「……いまっ!!」


 反動とともにクロスボウを放りだす。

 そしてそのまま最後の鈍重な1丁を手にとると、噛み締めつつ構え直す。


「これでぇ!! どうだ!!」


 紅の矢をつづけざまに2連射で狙い撃つ。

 1射目はちょうど直撃したところだった。破壊された外殻が弾け飛んで空虚な霧となって消滅する。

 そして剥きだしになったおどろおどろしい瞳へと、本命の2射目が一直線に飛んでいく。


『いけっ! いけえええ!』


「それで終わりだあああ!!」


 勝利の期待が最高潮へと高まった。

 2射目の矢は、あと数cmというところまで迫っている。

 が、眼前に矢が至ったところで敵の眼が大きく見開いたのだ。


「クッ!? 1回目よりも再生速度が早い!?」


『敵も学習してきてるんだ! コアが狙われていることに気づいているんだよ!』


 あと少しところでまたも再生がはじまってしまう。

 矢は、再び外殻が閉じてしまったことで敵の核に届かず。

 原因は明快。敵が再生を早めたこと。それから重く慣れぬ武器で射出までに数秒戸惑ってしまったこと。

 こちらで2回のアプローチが行われている間にも、地上では種族たちが死線をくぐり抜けていた。


「躱していけェ!! 次捕まったら骨ごと潰されるよォ!!」


 先ほどミナトが助けた姉御肌の幼子が斧槍を振るう。

 身の丈以上の武器で敵のアームを弾きながら味方を援護していく。

 利発そうな青年は、足をもつれさせながらも魔法壁を展開した。


「ッ、敵の動きがどんどん理知的になっていってる!? ワザと前衛を狙う動きをしながら後衛に襲いかかろうとしているのか!?」


 5本の腕がそれぞれ知性をもったかの如く種族たちに襲いかかる。

 捕縛されれば必死。しかも敵は少しずつこちらを理解しつつあった。

 こうなると敵に押されはじめる。死なぬよう立ち回ることが難しくなっていく。


「クソ! 弱点の位置がわかったってのに時間が足りないか!」


 こちらが予想より難航しているせいで無駄な犠牲が増えかねない。

 ミナトは背に焦りが昇る気配を感じて舌を打ち鳴らす。

 計画では外殻の破壊とコアへの2連撃で討伐成功という流れだった。

 しかし読みが甘い。否、敵の生物的性能が人の常識を上回った結果といえる。

 そうでなくても敵の性能が初遭遇時よりも上がっているのだ。いっぽうで種族たちは連戦による疲労もあってか動きに陰りがでている。

 フィナセスが救助の際に切り落とした1本の腕だけは欠けたまま。しかしもう5本が草を摘むが如く種族たちを休ませようとはしない。


『どうするんだい! いったん全員を退かせるっていうのも手だよ!』


 頭の中枢辺りからヨルナからの助言が響いてきた。

 闇雲に戦わせるより1度退いて体勢を整えれば、勝てる。弱点を発見しただけでも成果として見こめる活躍だろう。

 しかしそうなると聖都への被害はもっと大きく波及することになってしまう。広場から放たれた巨躯によって多くの種族たちの安寧が侵されることになる。


『上手くやれてあと1回だ! でもその1回をやるのにも武器がない! ここで手詰まりだからもう諦めるべきだよ!』


 ミナトは、ヨルナの声に耳を傾けながら1度深く頷いた。


「いや、ここはみんながもう少しもつことを信じよう」


 ここにいるのは手練れたち。騎士も冒険者も並みの練度ではないはず。

 ここまでこの巨大な敵と組みしてなお生き残る生命力。信ずるに値するだけの説得力があった。

 しかしそれでヨルナが納得する理由にはなっていない。焦燥めいた声が耳奥に鳴り響く。


『じゃあなにか手はあるってことかい!? もうクロスボウの矢も番えてないんだよ!?』


 その通り。こちらは丸腰もいいところ。

 聖騎士たちから借りたクロスボウはすでに使い果たしてしまっている。


「だったらとりにいけばいい。活路ってものは空じゃなくて路地に落ちてるもんだ」


 ちらり、と。ミナトは流し目で活路の種を見いだす。

 その黒い瞳の見つめる先には、フィナセスが先ほど落とした1丁のクロスボウが落ちている。

 当然打つ前に手放したのだから杭の如き矢が番えられたまま。攻撃可能状態で放置されていた。


『でもそれだけだと1発だけしか打てない! 結局またコアが閉じて攻撃は届かない!』


「だからもっと強力な2発目を試す。オレにだってお節介焼きが作ってくれた自前の武器がある」


 いいながら地面すれすれでボウガンを拾い上げる。

 敵の攻撃を掻い潜りながら再び飛翔するが如く空に駆け昇っていく。

 そしてミナトはおもむろに腰に手を伸ばすと、もう1つの武器を引き抜いた。


『それって……僕が胸当てと一緒に君へ作ってあげた骨の剣じゃないか!?』


 手にしたのは、陽光に当てると虹色に輝く美しくも軽い剣だった。

 最高の鍛冶士と怪魚の骨。超1級品の武器であることは折り紙つきである。


『それで開いた瞬間ぶっ刺すっていうのかい!? そんなの無茶だよ!?』


「だろうな。オレもそう思うから別の手を用意した」


『べ、別の手……?』


 戸惑うヨルナをよそに準備に入っていく。

 地上に与えられた時間はもう長くないだろう。

 いつ崩れてもオカシクない。もう幾ばくもしないうちに犠牲がでる。

 そしてこちらも同じく最終局面。次の挑戦に外れればもうなにも手はない。


「ラストダンスといこう。全員生存でこのフザケた敵を討伐する」


 ミナトは1射目を構えた。

 蒼い流線型のフレクスバッテリーを帯びた左腕を指示装置代わりにクロスボウを乗せた。

 そしてその左手にはさらにもう1本の怪魚の剣を逆手に握る。


『……信じるよ』


「信じろ、これは一瞬の1流に憧れる一生2流の蛮勇なんかじゃないってことを見せてやる」


『……うんっ!』


 ヨルナは再度アプローチを開始した。

 歪曲状や螺旋を描くようになるべく予測できない道を自由自在と駆け上がる。

 敵からの攻撃が数度かすめるも、まるで問題にはならない。

 そうしてまたも核の見える位置へと上り詰めていく。


『アプローチ完了! なるべくこっちで合わせるから君のリズムを大切にして!』


 しかしもうその声はミナトに届いてはいない。

 極限まで深層に潜りこむ。深く、深く、音さえも遠ざかるほど深く集中する。

 集中することには慣れていた。そうすることで世界が少しだけゆっくりになっていく。


――不思議だな。アザーにいたあの頃は死なんてどこにでもあるものでなにも怖くなかった。


 音もなく放たれる。

 魔法のディスプレイを貫いた矢が紅を付与して吐きだされる。


――なのにいまはこんなにも怖い。誰かの明日が閉ざされることがなによりも恐ろしい。


 弾着。いま。

 黒曜石の如き漆黒の外殻が剥かれると、再び深紅の瞳が晒される。

 ミナトは、射出反動からボウガンを手放す。そのまま流麗な所作で 慣 れ た 行動へと移行した。

 それは死の星で生きるために幾度となく繰り返しつづけた。他にあらゆる引けをとったとして、これのみを極めつづけていた。


「《亜轟ショット》――」


 ミナトは、フレクスバッテリーの射出口に骨剣を番える。

 蒼き意思に籠め、想像するのは、最速。蒼に願うのは1点にのみ特化させた真の弾丸。

 だが、敵も見ている。3度に渡って己の核を露出させた厄介者のことを。


「ケ、ケケ、ケケ……!」


 紅の瞳はずっとミナトを見つづけていた。

 そうしてまるで小五月蠅いハエを払うかのよう。逆らう愚かな少年へ2爪を振るったのだ。


『ま、まずいっ!? か、回避……身体の制御がミナトくんから僕に戻らない!? このままじゃ敵に捕まって潰されちゃうよ!?』


 ミナトはすでに極限の集中状態に入っている。

 だからか身体に憑依しているヨルナに主導権を渡すだけの余裕はない。

 5本の腕が一斉に襲いかかろうとしている。どの腕に捕まろうとも必殺。人如き摘ままれただけで生命を失う。


「《雷伝の矢(リニアアロー)》!!」


 だが、直後に雷光の矢が5本の腕を弾いた。

 それ以外にも広場へと駆けこむ音速の蒼き閃光がある。


「させねぇよぉ! 《不敵(プロセス)・ヘヴィ・α(アルファ)》ァ!」


「んぇあ~……《不敵・スタブ・Τ(タウ)》」


 ジュン、珠。そして夢矢の3人だった。 

 さらにミナトの身体を囲うようにして蒼きヘックス状の壁が現出する。

 そうやって仲間たちから得た瞬間を無駄にはしない。極限の集中力ですでに意識は最高点にまで達している。


「ッッッ、《効果(エフェクト)》ォォ!!」


 亜轟効果(ショットエフェクト)。あるワザとオリジナルの掛け合わせ。

 そして雄々しき猛りとともに蒼刃が射出された。

 まるで光の通り道。閃光は一瞬だけの一筋を作りだす。

 蒼き飛沫の発破によって撃ち放たれた剣は、剥きだしの核に向かう。

 一筋の閃光は敵の核をも貫くと、血色をした瞳の中央を抜け、さらに胴体の甲殻をも貫通した。


「――ケ、ケケ、……テ」


 瞬く間だった。

 そう、敵が瞬く間もない刹那の出来事だった。

 ミナトの放った光の剣は、見事敵の核を打ち抜いたのだ。

 丸く穴の穿たれた瞳からはジュウウウという噴射音とともに黒い蒸気がもうもうと漏れだす。


『やったぁ! 敵の弱点を性格に射貫いた!』


 同化しているヨルナから歓喜の声が上がる。

 そして黒き巨大は斜めに傾くと、崩落を開始した。細い部位から順に透けて、やがて形を失っていく。

 と同時に大広場に集う種族たちの歓声と喝采が爆発するかの如く。天を穿ち、勝利を謳い、生命を祝う。


任務完了ミッションコンプリート


 花吹雪を舞いながら地上へとミナトは着地した。

 蒼を巻きとると、骨の剣を鞘に叩きこむ。


「……っ!」


 最後に見たのは、敵の残骸だった。

 ミナトには残されたソレを形容するコトが出来なかった。

 フィナセスが救助の際に切り落とした箇所がある。機械へと進化した腕を唯一切断した箇所のこと。

 そこから生えかけていたのは、腕だった。どの生物でもない人とよく似た生白い腕。

 やがて弱点を衝かれて生命を終えたアンレジデントは、無となり消滅する。

 ともかくこれにて突如平穏を乱した聖都の大捕物は終結を向かえることとなった。




……  ☆  ……

挿絵(By みてみん)


最後までお読みくださりありがとうございました!



挿絵(By みてみん)

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