作戦1:Home Sweet Home
ども。
胸と尻なら胸派の作者です。
軍法会議っていうのは想像していた以上に緊張するもんだ。
エリートな奴らがゴミを見る目で質問してくるからな。
「錦織軍曹。私はどうしても君の主張が信じられないんだが。君の記憶に間違いはないのかね」
「はっ。先程述べた通り、深夜2時頃、不審な人物四名が民間人を暴行していたため、これを私が止めに入りました」
「目撃者の証言によれば君の言う民間人とは、ナシア人らしいがね?」
「暗かったため確認できませんでした」
「目撃者がそうだと言っているのに何故君がナシア人だと分からなかったと主張できるんだ!貴様、軍法会議をなめているのかっ」
そう。
俺と小隊の皆で飲みに行った帰りにナシア人の青年がぼこぼこにされていたのを見かけたから、
リンチしてた方を半殺しにした。
ぶっちゃけナシア人の青年は知人じゃないしどうでもよかったんだけど、望月とかが酒飲んだ後で暴れたいって言い出したからちょうどよかった。
そんで軍法会議にかけられているわけです、はい。
「いいか、軍曹。お前は下等人種を庇ったどころか、帝国臣民四名を病院送りにしたんだぞ!うち二人は半身不随だ!」
「それは医師の誤診でしょう。加減はしましたから」
「反省していないんだな!?」
「いえ、人目につかない所でやるべきだったと」
「貴様!!」
いやいや、本当に手加減はしたから半身不随は大げさだってば。
歯の数本はぶっ飛ばしたけどな。
「もういい。錦織軍曹。君の処罰は今決まった。鞭打ちと懲罰房二週間だ」
「はっ」
「閣下、それでは甘過ぎます!規定なら銃殺刑であります」
「兵が足りないんだ。仕方なかろう」
「しかし」
「よい。終わりだ」
そう言って将軍閣下が退出した。
あの眼光で睨まれてたから凄い緊張したけど解放された気分だぁ。
いや~
俺みたいな一兵卒が閣下と顔合わせられるのなんて軍法会議だけだよな。
とにかく予想していたより軽い罰ですんで良かった良かった。
「おい。将軍はああ言ったが、この軍で貴様と貴様の小隊に居場所があると思うなよ。このゴミ虫め」
「軍内がゴミだらけだからゴミ虫が沸くんじゃないんですかね」
「貴様…二度と内地に戻れないようにしてやる…」
それはまずい。
これじゃ内地の酒が飲めなくなるぞ。
あれ、でもまた何かやらかせば本国に戻れる?
なんつって。
「そうですか。では前線からお便りでも送りますから楽しみにしてください」
「出てけ!」
「失礼します」
こうして俺の三回目の軍法会議は終わった。
そしてこのあと滅茶苦茶ムチで叩かれた。
ども。
アイスはチョコミント派です。