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詩*あなたと*

かなしみの果実

作者: a i o
掲載日:2016/08/04

アプリコットの香りのまま

さよならなんて言わないで

アマレットソーダみたいに

後をひく甘さのまま

いなくなるなんて言わないで

ライムの色した月明かり

声を絞って

使い古した愛の言葉で

いとも簡単に生まれ変わる私を笑って


無花果のように柔らかな私を

余すとこなくたいらげて

まるであなたのものだと

その血管を巡る旅に出たい

泣きながら食べた柘榴

戻れないことが悲しいんじゃない

今ひと時あなたを旅して

そっと冷たい背骨を抱きしめた


またね、なんて笑うと

檸檬のように切なくなるから

今夜は引き止める手になって

赤らんだ林檎のような私を

潔くもいで

熟れ時を過ぎればいらないなんて

実らない種になり朽ち果てて行く前に

なにひとつ残さず

私になんてしないまま

あなたの中で眠らせてください






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