森の中
掲載日:2015/11/24
森の中を歩いていたら、氷で出来た白くまが現れた。白くまは僕の前に立ちはだかり、どうするのかと思うと、氷が溶けてあっという間に蒸発してしまった。森の木々は水晶で出来ていて、きらきら光っていた。
森を歩いているうちに日が暮れた。焚き火をしていると鹿がやってきた。鹿は透明で、青白かった。鹿の表面をつんっと触ると、鹿は弾けて、なくなってしまった。
森で夜、ぼんやりしていると、いつの間にか朝になった。朝の太陽はゴムで出来ていて、地球に落ちてしまった。太陽を割ってみると、中から梅干しの種が出て来た。太陽はもう一つ現れて、空を照らしたので心配ない。
森をさらに歩くと、ロボットが現れた。むしゃくしゃしていたので、ロボットを破壊した。ロボットの中から、より小さなロボットが出て来た。小型ロボットは「コンニチハ」と言った。
森をもっともっと歩くと、疲れた顔をしたおじさんに出会った。おじさんは、
「人生に疲れたんだ」
と言った。僕は、
「そっすか」
と言って、自分も人生に疲れていることを言い出せず、森を出て、街へ帰った。
また、街での僕の生活が始まっている。




