9/17 1:01
今回のコメント
・今日のU-HAN!
ごはん
野菜炒め
炒り卵
豚バラと里芋の煮たもの。
以上。
さて今日も少しだけ進めますか!
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なぜ睨まれている? よく分からないまま自分の過去の行動を考える。怒らせるような事はいっぱいした。だけど、どれも解決済みのはずだ。高月先輩の誤解を解いたことをまだ怒っているのかな。とりあえず軽いノリで様子を伺うことにした。
「嫌だなぁ、高月先輩。なに怒っているんですか?」
「はぁ? なにアンタ。邪魔なんだけど、死んでくれる?」
死んでくれる? なんてヒドイ!
高月先輩の態度はまったく変化なし。むしろもっと怒っているように思えた。確かに先輩の性格から言って、怒っていることに対して軽いノリで行くと、火に油を注ぐようなものだと思う。
じゃあなぜ、おこなったのかと言えば、それしか思い浮かばなかったからだ。開き直り? あぁ、開き直りだとも! ただ、収穫はあった。注意すべきは、僕への呼称だ「君」ではない「アンタ」だ。これは完全に怒っている……の?
「もう、勘弁してくださいよぉ。怒っているのならハッキリ言ってください。僕は美国先輩とやらに比べて鈍感なんですから」
すると高月先輩は瞳を大きくして、僕に詰め寄る。
「アンタ、美国先輩のこと知ってるの?」
「知ってるも何も、教えてくれたじゃないですか」
「誰が?」
「高月先輩が」
僕の胸倉を掴んだ先輩は、ぐっと顔を引き寄せた。顔が近い。……が、そこで妙な違和感を覚えた。いつもの高月先輩と少し違う気がする。なんというか少し幼い。瞳にはいつもほどの力が入っていないのか迫力不足だ。髪も気のせいか短い気がする。とはいえ、だいたい高月先輩なのだ。”だいたい高月先輩”は首を傾げながら僕に問いかける。
「アンタ、誰?」
「……本気で言ってます? 一年三組の草弥甲斐斗です。はじめまして」
「あ、あぁ……はじめまして」
僕は冗談で言ったつもりなのだが、高月先輩は手を離して、ぺこりと頭を下げた。この人、本気だ。そして次の言葉に僕は衝撃を受けた。
「私は二年一組、高月亜也です」
二年? 三年じゃなくて? 僕の頭が混乱する。冗談だよな。先輩をまじまじと見つめる。すると顔を赤くした高月先輩は横を向いた。
「じ、ジロジロ見ないでくれる? 夕実と同じ一年のくせに」
「夕実? 滝川先輩のことですか?」
「いや、アンタ、同い年でしょ」
僕は言葉につまってしまい、高月先輩をさらに見つめてしまった。先輩は完全に口を尖らせ、怒っているように思える。さて、今の現象をどう頭で処理しようか。
結論。受け入れよう。早い、あぁ早いとも! 僕はずいぶん物分りが早くなった。それもこれも日記部での部活動が原因だ。こんな不思議な事ってありえる。そう。この程度、とってもありふれた不思議だ。
「なるほど、二年生の高月先輩ね。理解しました」
「意味わかんないんですけど。説明しなさい」
「不思議なことに説明は不要ですよ」
今度は高月先輩が僕を見つめる番だった。先輩は僕の頬を軽く叩いて反応をうかがったり、周りをぐるぐる回る。顎に手を当て、考える仕草をした高月先輩は、ぽんと手をうった。
「――あっ! アンタ、もしかして日記部の後輩? 平光先生のテストね!」
考えれば簡単なことだ。ここは美国先輩の日記で、高月先輩は美国先輩を慕ってた。日記に過去の高月先輩が登場しても不思議じゃない。
人も動物も存在しない世界で、唯一存在する存在、それが高月先輩なのか……。美国進がいかに先輩のことを気にかけていたか伝わってくる。正直、愉快な思いはしないが、気持ちは分かった。僕の日記でも同じようなものだから。
次、更新するかしないか、それが問題だ。
気力があればね!(無責任)
更新するとすれば1~2時間後。