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8/31 6:36

今回のコメント


昨日の夕飯。

・豚肉・キャベツ・ピーマンを煮たもの。(しょうゆ・みりん・料理酒)

・ごはん

・炒り卵(再び復活)

以上。


二日連続で朝おきての更新!

朝弱いはずなのに珍しい~(自分で言ってみる)



自分のやるべき事をもう一度確認。


結構残っている、まだ四分の一も終わっていないので。

今週中で○○を終わらせたいなぁ。


************************************



「だって、クマ――――ッ!」

「うるさいっ! とにかく逃げろ!」


 走りだす滝川先輩。置いていかれた! まったく反応できない僕。壊れた人形みたいに「クマ―――ッ!」としか言えなくなってしまう。

 立ち上がったクマはゆっくりもとの体勢に戻ると、僕達を見定めて歩みだした。こ、殺されるっ! 僕は腰が抜けそうになった。


「行くよ」


 短く耳に残るやや低めの声。次に僕の腕を誰かが掴む。この感覚は、イベントの日のプール以来。つかまれた腕は導くように引っ張られた。

 僕は瞬間的に走り出していた。細くて白い指が僕の腕を掴んでいた。長く黒い髪の毛がふわりと舞う。


「大丈夫だから」


 魔法の言葉が僕を正気に戻らせる。僕を導いてくれた人、それは高月先輩だった。先輩は僕の腕を力強く引っ張ると走り出した。僕もつられて走り出す。震えていたはずの足はちゃんと動いている。まったく信じられない。高月先輩は魔法使いだろうか。


 とは言え、クマをまいたわけではない。木々が邪魔してなかなか追いつかれないだけで、生命の危機は依然そのままだ。


「こっちだ!」と叫ぶ滝川先輩の声が聞こえたが、辺りには誰も居ない。僕がキョロキョロしていると、高月先輩が腕を強く引っ張る。


「飛ぶよ」


 短く僕に言うと。高月先輩は前方へ飛び出した。僕も懸命についていく。が、足に着地感がない。まさかと思い、下を向くと……崖になってる!

 空回りした足が急な斜面につくと、ものすごい勢いで駆け下り始めた。数メートル下に滝川先輩の姿を見つけた。やがて足が徐々に浮いていく感覚がして、体勢も前のめりになっていく。このままだと飛び降りる形になりそうだ。

 高月先輩は僕の腕を放さず同様に駆け下りている。先輩の体が浮いてくると、徐々にスカートがふわりと捲くり上がってきた。


「いやっ!」


 高月先輩は僕から腕を離すと、スカートを押さえつけた。僕は腕を放された反動で完全にバランスを失い、宙に浮いてしまう。そのまま真っ逆さま。

 結局、肩口から地面に叩きつけられてしまった。高月先輩はスカートを押さえつけたまま正座するように着地した。


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