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8/30 6:18

今回のコメント


昨日の献立~

・ごはん

・ヒラメを煮たもの

・もやしと肉を炒めたもの

・味噌汁(ワカメ・玉ねぎ!)




*************************************


早く寝たなら、早く起きればいいじゃな~い!

ということで、更新、更新っ!



「ぱんぱかぱ~ん! 早速ですが新人歓迎、小テストの時間で~すっ!」


 はい? 小テストですと? 入部テストなんてあるの?

 今度は僕が状況を読めず、だらしなく口を開く番だった。

 反対に先輩二人はなにか身構えるような体勢を取った。


「カモ~ン! ダイアリーッ!」


 平光先生の言葉と共に僕の背後にあった本棚が音を立てて揺れだした。

 僕が振り返ると、一冊のハードカバーが何もしていないのに本棚から出ようとしている。まるで群れの中から生を求め抜けようとする生き物のように。

 小刻みに震えながら、本棚から脱出したハードカバーはものすごいスピードで平光先生の手元まで飛び出した。僕は思わずしゃがみ込んでしまった。


「早く立て、平光は待ってくれないぞ!」


 滝川先輩に両脇を抱えられなんとか立ち上がった。

 平光先輩は中に浮いている日記を手に取るとパラパラとめくり始める。何が起こっているのかサッパリわからない。

 まず、本が自分で棚を飛び出し、飛んでいくなんて……何の冗談だ? きっと手品だ。新人歓迎の手品なんだ、きっと。


「コイツに、決・め・た♪」


 日記をパタンと閉じると、平光先生は高月先輩を見定める。


「第二十三期生、佐々木籐五郎くん。八月十五日の出来事で~す!」

「よりによって籐五郎かよっ!」


 滝川先輩が叫ぶ。僕はまったくついて行けない。少し茶番にも思えてしまう。滝川先輩と平光先生だからなおさらだ。

 だけど「四月以来の籐五郎ね」なんて高月先輩が呟くものだから、僕は混乱してしまう。


「んじゃあ、小テスト開始~!」


 平光先生が宣言すると、ハードカバーの日記は光を放つ。僕は目を瞑り、腕で光を遮った。




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