8/28 3:59
今日のコメント
・なぜ深夜のスーパーにはそこそこの人がいるのだろう。
この暇人! そしてスーパーにいる僕も暇人!
********************
「ぎゃははははっ! 亜也、だから言ったろ、こいつは来るって!」
ヘッドロックをかまされたまま僕は日記部部室へと飛び込んだ。滝川先輩に引き釣られるように高月先輩の前に連れて行かれる。な、情けない……
「ほら、さっさと挨拶しろ」
滝川先輩の腕から解放された僕は高月先輩の前に立たされた。高月先輩はさっきと同じように椅子に座ったまま動いていない。さすがに涙はふき取ったようだ。でも、瞳の中の充血まではれるはずがない。僕は思わず目をそらしてしまった。視線を反らした先にはさっきの本が目についた。膝に置いていた本は近くにあった机に置いてある。
「あらためて自己紹介しろ、一年」
「ええっと……一年二組の草弥甲斐斗です。夏休みのイベントではお世話になりました」
直視できない状態を滝川先輩に無理やり顔を固定され、僕は自己紹介した。高月先輩は僕をじっと睨みつけるように見つめる。僕は視線をそらそうと左右に顔を振るが固定されて動けない。しばらく高月先輩の視線が僕に張りつく。なぜか非難されているようで、申し訳ない気持になった。泣いている先輩を放っていこうとしたのだから。もしかしたら、僕が泣いているところを見たのがバレているのかもしれない。
「そう。今日からよろしく」
意外にそっけない高月先輩の返答。僕は拍子抜けな気持のまま「こちらこそお願いします」と返した。同時に滝川先輩からも解放された。
あらためて部室を見渡した。扉を開けると大きめの長方形の机がある。周りを座れば八人ぐらいは余裕で座れる机だ。今も高月先輩と滝川先輩が談笑している。壁際にはホワイトボードらしきものもあって、この辺りは打ち合わせや会議をするスペースだろう。問題は部室奥になる。五段ぐらいの本棚が二台並んで、ところ狭しと本が並んでいる。高月先輩が持っていた本と同じ装丁のモノが本棚の上を占めている。下段はノートらしきものが並んでいた。僕は本棚へ近づいた。
更新は1~2時間後ぐらい?