8/27 23:39
今日のコメント
ネットで調べモノしてたらこんな時間。
怖いですね、ネットって。
誰がまとめサイトなんて作ったんでしょうね。
アレは悪魔のサイトです。時間を吸い取る悪魔です!
あれ読んでたら気づけば朝なんてざらですし。
お~怖っ!
(読むお前が悪い)
まだ寝ないんだからねっ!(誰に言っている?)
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授業も上の空で過ごし、あっという間に放課後になった。ついていくと聞かない沙和を説得し、僕は教室を出た。入部届けはもったことを確認して部室へと目指す。輪転高校の四階建て校舎は大きく分けて二つに分かれる。「エの字型」になっており、授業をする最近建て替えた校舎部分と渡り廊下を経て向かう、旧校舎の特別教室、部室部分に分かれる。昔は両方普通の教室として使っていたらしいが、昨今の生徒の減少で今の形になった。日記部の部室は旧校舎の四階の奥にあたる。場所柄誰も通ることがないし、日記部員以外誰も近づかない、秘境と呼ばれる場所である。かくいう僕も始めて向かう。新校舎から渡り廊下で旧校舎へ映ると途端に白い壁が茶色がかっている。年季が入っていると言えば聞こえがいいが、単に古臭いだけである。友人の岡留が言うには「昭和の臭いがする」らしい。「昭和の臭いってなんだよ」と突っ込むと「知らん」と突っぱねる平成生まれである。
二階三階部分は文科系部活で活発だ。人通りもあるし、音楽室なんかの特別教室からは楽器の音まで聞こえてくる。入学から九月までまったく部活動をしてこなかった僕には新鮮な光景だった。帰宅部で帰ろうとする僕を沙和なんかが、部室に向かって走り去るのを見て、なんとなく羨ましかったし、「帰る場所」がある強みが感じられた。一方的な思い込みだとしても、部活動している彼、彼女らからすれば拠り所の一つであるのは確かなのだ。僕からすれば部室は「思い出という宝石の原石が眠る場所」と言ったところだ。そして今日から僕にも拠り所ができてしまう。なんだか気恥ずかしい。
四階に上がると急に静かになる。階下から微かに楽器の音が聞こえてくるが、もはや遠い場所での出来事だ。人の気配がしないだけでなんとなく薄暗い印象を持ってしまうのは僕だけだろうか? 漠然とした不安を抱きながら、僕は四階の右側奥へ向かった。
文字が詰まっている……
更新は1~2時間後ぐらい。