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3/20 21:05 「きらきら、きら」

今回のコメント


なんとか終わらせなければ!

やるぞ~お~!




***********************************



「今片付けます」


 私は被り物やヒモを片付け始めた。

「いや、そのまま練習だ。そして今日は俺の勝利記念日とする」


 社長は私と長峰さんは見渡して、うんうんと頷いた。

「ちょっと、私は社長の言うとおりにしたんじゃなくて自分の意思で――」

「そうかそうか、自分の意思で被り物を……自分からねぇ」


 しまった。まんまと乗せられた。社長は文句をいう私の頭を抑えると、長峰さんに声をかけた。


「長峰もよかったな」

「……なにがだ?」

「ふふん、照れちゃって。お前もやっぱり根はマネージャーだな――」

「すまん。今日はこれで失礼する」


 いつもなら余裕を持って受け流すはずなのに、今日に限っては社長の話を遮ってスタジオを出て行った。長峰さんが機嫌を損ねた? ドアを見つめる社長に抗議した。


「ほら、長峰さんも怒っちゃったじゃない!」

「……そうだな。あともう少しな気がするんだけどな」

「もう長峰さんが帰ったから、私も帰ります」

「待てい。お前は練習だろうが。ほら、俺が鹿ママ役やってやるぞ」

「お断り……アンタなんかに任せた――わわわっ!」


 しまった。腰紐つけたまんまだった! 社長は片足を上げ飛び上がる。反動で私は腰から引っ張られ軽くくの字の曲がった。


「荒ぶる鹿ママの舞!」

「鹿ママは踊りません!」


 私は腰紐を握って引っ張った。すると社長は空中からバランスを崩し、尻餅をついた。


「や、やるじゃねえか……」

「いや、その……勢いです」

「鹿ママ怒った! ヒヒーン!」

「馬じゃねえよ、鹿だろ!」


 その夜私と社長のケンカのような練習は続いた。




更新は1~2時間後(90%)

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