2/27 6:49 『永遠なるもの』あとがき④
今回のコメント
あとがきだけで15KB(7500文字)あります。
2・4章より長いなんて……
言い訳しすぎだよ!
でも、あとがき書くのは大好き!
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【5、永遠なるもの】
ここでちょっと執筆量を書きます。
第1章……19KB(9500文字)
第2章……12KB(6000文字)
第3章……66KB(33000文字)
第4章……8KB(4000文字)
そして、
第5章……197KB(98500文字)
はい、もうお分かりですね。
5章だけで全体の65%の文章量があるんです。
いかに1~4章が前フリだったか分かります。
そして、5章がいかにノリノリで書かれたかが分ります。
一番リープが得意としている形の文章だからですけどね!
(威張って言うな)
この章については書きたい事が山のようにあります。
ホント、どこから書いていいのか分りません。
まず、前回更新にも書きましたが、この章を書くことで、お話が成長しました。
1~4章はまだ僕のコントロール下にありました。
頭で考えた事がそのまま反映されたという意味ですね。
だけど、第5章では僕の予想をはるかに超える展開になりました。
由実との電話のシーンはありませんでした。
デブリとの会話で自己解決する展開でした。
木崎と大木のやり取りも当初はありませんでした。
木崎はあくまでも「現実を超越した存在」で終る予定でした。
デブリも自らの意思を持つキャラクターではありませんでした。
大木に背中を押されて木崎に怪物となって一緒に行く予定でした。
おまけとして。
赤石はもっと活躍する予定でしたww
とにかく大木というキャラクターが考え、悩み、行動するごとに、お話が二転三転しました。まさにキャラクターが一人歩きしている状態です。
正直、彼女の過去をあそこまで重ねなくても良いんじゃないかと思ったことがありました。
なんですけど、やっぱり、彼女が抱えている問題は、自分に当てはまる事が多くて、どうしても取り払うことが出来ませんでした。
(ちなみに僕はまったく、大木のような経験はありません。仕事の話以外は)
ある意味、僕からの僕(もしくは大木の問題に共感してくれる人)への「手紙」みたいな展開になってますね。
だから、大木が抱く結論も当初は「幸せに向って挑戦し続ける」というものではなかったです。
木崎の計画に翻弄されて、最後に赤石に会って、なんとなく付き合う? みたいな展開でカタルシス的なものは特に設定していませんでした。
なんでしょうね。僕自身が大木に教えられた気がしますね。
励まされたというか。
木崎にしても「現実を超越した存在」だったのに、だんだん地面に降りてきました。
なんと表現していいかわからないのですが、僕の自意識過剰な存在がいつも、僕自身を見下ろして冷めた意見をいうのですが、それを引きずり下ろして、目線を合わせて喧嘩してみた、という感じです。
だから決して木崎は嫌な奴に留まらない奴なんです。やっぱりもう一人の僕なんですよね。
妙にカッコつけてて、真剣な僕を茶化す。心の痛いところをあえて突いてくる。
だけど本当は自分が傷つかないように予防線を張ってくれている存在。
だから、最後まで自分に付き合ってくれる、真剣に戦ってくれる、本当は良い奴なんです自意識って。
あ、間違った、木崎は良い奴なんですよ。ムカつくけど。
だから、最後の殴り合いは自意識との戦いをそのまま載せたっていうの近いです。
そんなわけで。
単純に当初のに思い描いていた『「出会いと別れ」に対しての気持ちの再構築』ではなくなりました。
自分のこれからの人生に向けての応援歌になっちゃった。(テヘ)
なので、もしかしたら「妙に前向きで胡散臭い」というイメージを受けた人もいると思います。
ただ、自分としては上手い表現やオシャレな表現もできないので、泥臭くてもいいから、素直に真正面から書こうと開き直りました。
偽善者上等っ!っていう気持ちです。
(だから木崎に「偽善者」って言わせたっていうのはあります。自意識ですからね彼女は)
シーン個別としては
由実との電話(元気になって欲しい気持全開)
真実との最後の会話(なんていうか解決できないもどかしさと、せめて少しでも幸せになって欲しい気持)
木崎との最後のやり取り(自分の中の葛藤、本気と本気のぶつかり合い)
は、力が入りました。
もうね。アホみたいに書きたいことはあるんだけど、あえてカッコ書きで簡素に書かせていただきました。
あくまでも小説本文で勝負ですからね。
自分とは違う別の何かの力が働いたような気持に何度もなりました。
書き方に悩んだというよりは、書ききって疲れたことが多かった気がします。
久しぶりでしたね、こんな感覚。
ただ、僕の実力不足で、思った事を100%出し切れないもどかしさは常にありました。
きっと何かを表現している人は皆持っている気持ちだと思いますけどね。
書き方としては、ちょっとだけ狙いがありました。
それは「女性向けの文章を書くこと」です。
これは文芸サークル「文机」で作成している文芸誌「コトダマ」の次回課題なんですが。
予行練習としてちょっとだけですが意識して書きました。
具体的に参考とした作家さんや作品があります。だけどこれは現時点では内緒です。
「お勧めの女性向け作品を教えて欲しい」という不躾な僕の質問に、
快く答えていただいた方がいらっしゃって、その方に教えていただいた作品を読んで参考にしました。
というかすごく今作品は影響を受けています。
僕の力量がないせいで分りにくいかもしれませんが。
コトダマ向けの作品を書いたら、参考にした作品は書くことにします。
とにかく、教えていただいた方には感謝してもしきれません。
お陰で充実感のある執筆ができました。ありがとう!
『木崎が泣いている』っていうのは前述したとおりです。
決めていた場面でした。
駄目だ。
書き終わらないので、これにて強制終了です。
【最後に】
短編という枠を完全にはみ出して、長編の部類に入ってもいいんじゃないかなと言える作品になりました。
久しぶりに自分と対面した気持ちです。
つまりながら、悩みながら、時にはノリノリでと、紆余曲折を経てなんとか最後まで書く事ができ、あらためて執筆の楽しさを再確認できました。
本作を読んでいただいた方、
活動報告にコメントいた方(何度もも救われました。読み返しては力をいただきました)、
ありがとうございました。
本当に本当に本当に……
ありがとうございました!
また別の作品のあとがきで。
それでは。
『永遠なるもの』あとがき 終わり。




