2/24 6:00 『永遠なるもの』(録筆)
今回のコメント
本当にどうでもいいけど、木崎って1を書いてた段階では、こんなラスボスみたいな感じじゃなかったのに。
どこで間違えた!
そして大木はどうしてここまで主役として出てきたんだ!
不思議じゃ。
さすが勢いで書いただけある。
(お前が書いたんだろ)
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「赤石君、彼女に騙されちゃあ駄目。見たでしょあの倉庫で、緑川君と一緒にいた女よ。私たちを襲おうとしたのよ」
完全に騙されている。襲おうとしたというか、あの時は木崎の記憶を戻すために近づいただけの話。でも、こんな短時間で説明は無理だ。
私が大げさなため息をつくと、赤石はこちらを横目で見た。
「木崎の言う事もわかる。だけど……」
木崎も負けじと大げさなため息をついて、赤石の両肩に手を置く。
「ここからは私に任せて。自分の社員の不始末は自分でつけるから」
どうやらデブリの力を使って強制的に納得させるつもりらしい。
木崎は私を見ないで真っ直ぐデブリへと進んできた。だけど、そんな事はさせない。私はデブリと木崎の間に立って行方を塞いだ。
「簡単にデブリと話ができると思っているの?」
しかし、木崎は反応せずに進もうとした。私はさらに行く手を塞ぐ。木崎はそれでも勢いを止めない。もう避けられない。おでこ同士がぶつかり、鈍い音をたてる。一瞬、意識が飛ぶような衝撃が走る。さらにふらついたけど、私は体勢を整えた。
おでこへ波打つように痛みが走るけど、私は我慢して木崎を睨みつける。
すると木崎も目元に力をこめながら私を睨みつけていた。
……やっとこっちを向いたか。
木崎から目を離さないままに私は気合を入れて言った。
「デブリはもうアンタの願いを叶えないから」
「それは緑川君が決めることでしょう。だいたい、なんで貴方がここまで来てるのよ」
「ってきり、ここまで木崎が呼び寄せたんだと思ってたけど違うの?」
「……ずいぶんまともな返答ができるようになったじゃない」
木崎が挑発するようにニヤリと笑う。目の前には昨日のマンションで会った彼女がいた。だから、ちゃんと言わなければならない。私も負けじと笑みを返しながら宣言した。
「リベンジに来たのよ。アンタと私の過去に。文句ある?」
ちらほら雪が降り出してきた。ロマンチックなはずなのに私には、戦いの合図のような気がしてた。
今日はここまで