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2/20 6:45 『永遠なるもの』

今回のコメント。


自分でもこれ書きながら「ずさんだなぁ」って思ってますから!

でも、書き進めますから!



***********************************



 再びデブリの部屋に戻った私達。会話もなく、二人でソファに座ったままだった。私はデブリを横目で見る。彼の顔はすっかり変わっていた。


 頬の肉は垂れ、深い皺が顔中を刻み、頭髪も白くなっている。この現実を目の当たりにして、私はやはり願い事を叶えるリスクの怖さを知った。これで私の願いを叶えたらコイツはどうなってしまうのだろうか。


「大木さん……」


 デブリの声が私に届く。声にハリがなく、全体的な機能が衰えているのが分った。


「このあとの事なんだけど……」


 真実ちゃんに会う前、デブリに私は木崎について考えがあると言った。


「そうだね。今から木崎のところへ乗り込もうと思うの」

「無理だよ、永遠なる場所は木崎さんしか知らないんだから。もう木崎さんとは連絡取れないと思うし……」

「あぁ、それなら大丈夫」


 私は携帯電話を取り出し、昨日登録したばかりの番号へ電話をかけた。相手は数コールの後、電話に出た。私は手短に用件を伝える。すると、また返事をすると返答があった。


 私が電話をしている間、デブリは不安そうな視線を私に向ける。


「もう少し待って。行くべき場所が分るから」


 数分後、私の元へメールが届いた。さっきの電話で自分のメアドを伝えておいたのだ。添付ファイルにはGPSで割り出した地図が表示されていた。


「行くよ」

「ちゃんと説明してよ!」

「簡単に説明するよ。昨日私は赤石と会ったのは話したよね」

「うん……まさか!」


 鈍感なデブリにもようやくわかったらしい。私は片目をつむって、説明を始めた。


「木崎が赤石を連れて行く気があるんだったら、お望みの場所にいるかもしれないって思ってさ」

「でも、よく電話に出られたね」

「私に言われてもねぇ。きっと惚れた弱みとアンタに裏切られたショックで、気が回らないんじゃない?」

「……ずさんだね」

「それだけアンタ達に気を許してるってことじゃないの?」


 私の言葉にデブリは反論できずに、俯いた。木崎に罪悪感でも抱いているんだろうか。そんな姿を見ていたら、私はイライラしてきた。


「ていっ!」

「痛いっ!」


 チョップをくらわせて、デブリを悶絶させた。さすがに老体へのダメージは深刻なのか、床をゆっくり転がった。


「今からやる事に比べたら、そんな痛みたいしたことないわ」

「んなこといわれても……」

「木崎ともう一度対決するんだから」





とりあえず今回はここまで。

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