2/20 3:30 『永遠なるもの』
今回のコメント。
何度考えても平凡な答えしか出ない。
陳腐な言葉だったら載せない方がまし。
……な、わけがない。
カッコつけ病をなんとか取り払わないと。
伝える努力は怠らずに。
泥臭くやる。説教臭いのは仕方ない、やんわり書く実力がない。
とにかく、まずは載せる事にしました。
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公園に向って歩いている。いつもなら、私が考え事をしているから無言が多かった。だけど、私は伝えなければいけないことがある。
「真実ちゃんの願い事のなんだけど、もう一度私に話をさせてくれないかな?」
歩きながらデブリは私をじっと見つめた。真意を測っているようだったから、私は負けないように視線を向ける。昨日の私とは違う。時間が来るまで諦めない。
「……わかったよ。ただし、真実ちゃんが考えを変えなかったときは、願いをかなえるからね」
「ありがとう!」
するとデブリが握った手を口元に当てながら笑った。私は首を捻る。
「なんだか、大木さん。素直になったよね」
一気に顔が赤くなった私はすぐにデブリにチョップを食らわせた。
公園に到着すると、いつものベンチには真実ちゃんが座っていた。私達をみた彼女は笑顔でこっちに走ってくる。
永遠の笑顔を手に入れたいと彼女は言った。
笑えば周りの人間は幸せになれるかもしれない。でも、本人の気持ちはどうなるの? ずっと心の中に溜まったものはどうすればいいの?
誰かが笑ってくれれば良い? それこそ笑わせないで。
貴方が本当に笑わなければ意味がないんだから。
本当に笑うってどういうことか分る? 笑うために悲しんだり、怒ったり、感情を表現することなんだよ。悲しかったら悲しいって言うことなんだよ。感情に蓋をすることじゃないんだよ。分ってくれるかな? 真実ちゃんにこの気持ち届くかな……
自分が本当に笑っているのか分らなくなってからでは遅いんだよ。
……違うね。遅いなんてことはない。自分の気持ちを伝える事を放棄しちゃいけない。諦めちゃいけない。
だから私は真実ちゃんが本当に笑える様になるために、どんな力にでもなるから。
次回更新は1~2時間後(80%)