表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
446/539

2/15 4:00 『永遠なるもの』(録筆)

今回のコメント。



もうここで力尽きてしまう……

かならずや、明日続きを書……zzz



***********************************



 木崎の表情は笑顔のままだ。同窓会の時より表情が固い気がする。記憶を取り戻したのと何か関係があるのかもしれない。それにしてもやたら攻撃的な口調だ。これが本来の木崎なのかもしれない。


「逃げるわけないでしょ。そこが私の部屋なんだから」


 私は肩幅に足を開き、腕組みをして、木崎を見据えた。

 すると木崎は小さく息を吐いた後、話を続けた。


「そろそろ返してもらおうかと思って」

「何のこと?」

「緑川君の事よ。彼の力が必要なの」


 あっけらかんと言ってみせる。私にはもう話が通じていると思っているのだろうか。それとも緑川から話を聞いた事を知っているの? 木崎は私の反応に構わず話を進めた。


「赤石君が私を止めるかもしれないから、緑川の力で彼の気持ちを変えてもらおうと思ったの」


 全く話している言葉に迷いがない。緑川のことなんてちっとも考えていない、とでも言うの? それに緑川の事だったら……


「何で私にいちいち言いに来る」

「だって、緑川に聞いたら、小さな女の子とアナタに叶えるって言うから。そんなの彼らしくない。きっとアナタの入れ知恵があったんじゃないかなって思ったの」


 彼らしくないっていうのは、自分の言う事を聞かないのが変だとでも言いたいのか。私は自然に拳を握っていた。一瞬視線を下ろして私の拳を見た木崎はさらに言葉を続ける。


「真実って子の願いは……私の昔を思い出させるから叶えてあげたい。でも、アナタは……別にいでしょ?」


 私が怒鳴らなかったのは、別に分からない事があったからだ。目的が赤石の心変わりであれば、木崎からしたら大した問題じゃないからだ。


「なぜ緑川にこだわる。全国に同じ能力を持った人間がいるんだろ?」

「じゃあ、貴方に一人都合してあげる。だから緑川を渡しなさい」

「ふざけないで」

「そんな怖い顔をしないでよ。緑川は元々私の為にクリームを使ったの。だったら最後まで責任を取るのは主犯者として当然じゃない?」


 コイツ、主犯って……自覚あるのかよ。だったら私にも意地がある。この際、緑川の意見は無視することにした。


「はぁ? だったら余計に譲れない。緑川はアンタのおもちゃじゃないから」


 すると、木崎から作り物の笑顔のまま「チッ」という舌打ちが聞こえてきた。足を震わせている。怖いわけではない、イライラしているようだ。





今日はここまで。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ