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2/14 5:00 『永遠なるもの』(録筆)

今回のコメント。


真夜中に「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」を聴いて、一緒に「わっしょい!」って叫んでたのはどこのどいつだ!


ここのリープだ!


あのね、これでも初期よりだいぶ変更されたんですよ、「サンタ計画」。

二転三転して今のありさまだよ!



***********************************



「アンタはそれでいいの?」

「木崎さんが笑ってくれればそれでいい」


 好きな人が笑えばそれでいい。どこかで聞いた言葉だった。

 一人は真美ちゃんもう一人は……私。

 馬鹿だ。私たちは本当に馬鹿だ。


 緑川は私が無言でいると話を進めた。


「プロタイプのクリームを使えば、五回は願いが叶えられる。だから仲井戸から盗み出した。本当はすぐに返すつもりだったんだ。同窓会のどさくさにまぎれて返すつもりで……」


 と言って私を伺う。


「その時、私にぶつかったってわけ?」

「うん……」


 考えてみれば同窓会にも来てなかったし、料亭を出てすぐにぶつかったのだから、きっと宴会が良い感じで盛り上がった頃を見計らっていたんだ。なんだか急に申し訳なくなってきた。


「私、緑川の邪魔をして……」

「とんでもない! むしろ感謝しているよ。倉庫に行った時だって、大木さんがいたから『自分がしっかりしないと』って思えて対応できた」

「はぁ? 倉庫? ……倉庫で何を企んでいたの?」


 すると、緑川は急にそわそわしだした。やましい事があるらしい。

 私が追求するとあっさり白状しだした。


「お陰で記者さんを元の姿に戻すこともできたし、木崎さんの記憶も戻してあげることができた。一人だったらきっと、ビビってなにもできなかったと思うよ」


 あの時、そんなことしてたのか。だから、わざと木崎にぶつかったわけだ。私の顔が険しくなったのを見て、緑川は慌てて身振り手振りが大きくなる。


「それに真実ちゃんとの時もお礼を言ったよね。言葉をくれたのは大木さんだって」


 感謝されてすごく嬉しいんだけど、素直に喜べない。なんで自殺更生プログラムの話は簡単にできて、この話はすぐできないんだ。


 だけど、これで現状は理解できた。「サンタ計画」で明日大量の自殺志願者が怪物になる。恵まれない子供達は願いをかなえてもらい幸せになり、怪物達は木崎が知っているという『永遠なる場所』へ引き取られるという。

 これが本当なら、私はどうすればいいのだろう。





次回更新は1時間後。(100%)

確実にお届けします。システムトラブルが無ければ。

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