2/9 23:39 『永遠なるもの』
今回のコメント。
今日のご飯。
待ちに待ったカレー曜日!
以上!
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真実ちゃんとボール遊びをする。無心でやっている内にだんだん涙は引いていった。ようやく普通に話ができそうだ。
私は受け取ったボールを思いっきり遠くに投げた。真実ちゃんは走ってボールを追いかける。私も「ごめーん」とか言いながら後追おう。
過程はどうあれ、緑川が真実ちゃんと仲良くするミッションは奴自身がクリアした。だとすれば、願いを聞くことは私がクリアしよう。
緑川から遠く離れた場所で、ボールを拾い上げた真実ちゃんに近づく。
「ごめんね、真実ちゃん。変なところに投げちゃって」
「別にいいよ」
願いをリサーチしたいところだけど、私は確かめたいことがあった。
「真実ちゃんちょっと聞いていい?」
彼女は私を見上げて小さく頷いた。私はしゃがんで視線を合わせる。
「さっき緑川と仲良くしてたでしょ?」
「うん」
「怖くなかった? 変なことされなかった?」
別に本当に疑っているわけじゃない。今まで避けていた理由を知りたかっただけだ。
すると、真実ちゃんは首をかしげて、「なにもされなかったけど……」と不思議がった。私が微笑むと真実ちゃんは言葉を続けた。
「でも、ちょっと怖かった。写真をみせてもらったからね~真実、安心したの」
「あ~、怖かったんだ」
同意すると真実ちゃんは頷きながら答えた。
「緑のおじちゃん、初めて会った時ね、三田さんと同じ服装してるから、怖かったの。サンタさんがあの人に苛められたんじゃないかと思って」
なるほど。確かに見たことある服を別人が着てきて、三田の知り合いだっていったら怪しむよね。私が何度も頷くと、真実ちゃんは急に下を向いた。そして小さな口からやっとの思いで言葉が洩れた。
「おかーさんみたいに苛められたんじゃないかって……」
もしかしたら大変なことを彼女は告白したのかもしれない。私は慎重に進めなければいけないと、緊張した。
更新は1~2時間後!(80%)