2/9 0:31 『永遠なるもの』
今回のコメント。
今日のご飯!
肉団子と野菜を煮たもの。
ごはん
以上!
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「私は全然良くない」
「どうしたの?」
「あれだけやってあげたのに、なんでよ。なんで、こんな偽写真なんかに騙されるのよ」
なに言ってるんだ私は。明らかに子供じみている。頭では分かっていた。だけど、言わずにはいられなかった。
「しょうがないよまだ子供だし」
「私は正々堂々と一生懸命色々としたのに……」
一生懸命仕事したのに。
一生懸命尽くしたのに。
一生懸命勉強したのに。
「結局、私がいなくても状況は変わったじゃん」
なんだか笑えてきた。口角が上がっていく。馬鹿ばかしい。ムキになってる自分があまりにも滑稽でどうしようもないクズだ。
「違うよ」
私の思考に迷いのない声が入り込む。気づけば緑川が私をじっと見つめていた。少し怯えているようにも見えるけど、元々そういう顔なんだろう。
「あれは大木さんが下準備してくれたお陰なんだよ」
「下準備? あぁ。全部意味なくて無駄だったけどね」
私は鼻で笑った。すると緑川は眉を眉間に寄せて困惑している。
「無駄な事なんて決してないんだよ。小さな積み重ねが、たまたま大木さんのいない日に結果として出ただけの話なんだ」
勢い余って私に体を寄せて、熱の篭った声で緑川は説明した。私は正面から受け取りたくなくて横そむいて、答える。心と言動がかけ離れていく感覚がした。
「へぇ~、私のいない時だなんて、都合の良い現実だこと」
「現実は思い通りには行かないよ。良いときもあるし、悪い時もある。でも、思わぬところで結果が出てたりするんだ」
緑川がここまで必死に私に反論するなんて今までなかったかもしれない。本気で言っているのだろう。
対して私は、素直なのだろうか。相変わらず薄ら笑いが取れず、自嘲気味な発言しか出来ない。
更新は1~2時間後(75%)