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2/5 13:24 『永遠なるもの』

今回のコメント。


あれ? 僕のイメージだともっと話が進んでいるはずなのに!

ぜんぜん進んでない!

このままでは……(今は考えない)


確かに早く終らせる方法はある。

伏線の回収を優先させればいいのだ。

ようするに話を進めることに注力するということ。

キャラの独り言や思いをある程度無視する勇気がいる。

きっと皆はそうしてるんだと思う。


だけど、それなら僕じゃなくても書けちゃうし、もっと上手い人がいる。

キャラの気持ちまできちんと描けないんだったら書かない方がましだと思う自分がいるので、出来ない相談。


くそう、思てたんと違う!(笑い飯西田)



***********************************


 私は下を向いて額に手を当てる。言葉なんて探したって大したものはでない。出てくるのは夕暮れ、独り、意味もなく貼りついた笑いをしている私。


「だいたいね。顔で選んだってロクなことないよ。容姿がいいから、相手に対する思いやりが欠けてる傲慢な奴だっているし、暴力振るったり、金だけせびるやつだっているんだから。 私の経験上そんな奴ばっかりだった」


 駄目だ。閉じた心の蓋がガタガタ揺れている。抑えなきゃ。


「なんか壮絶な恋愛してそうだね」


 今は緑川の声が遠くに聞こえる。必死に抑えた蓋から何かが漏れてきた。黒い何かが……


「ううん、違うね。表面でしか選ばなかった私が悪いんだ」

「あんまり自分を責めないで。昔の恋愛なんでしょ?」


 ……恋愛? 私はなんだか笑いが込み上げてきた。

 黒い何かが浮き上がって私の口から漏れる。


「あれは恋愛じゃないよ。きっと……単なる依存。必要とされている自分が嬉しかっただけ」


 こんなの私にとっては恋愛に限った話ではなかった。もっと昔から……。私はなんとか力を振り絞って蓋を閉じた。深く考えるのはやめよう。だいたい、なんで私はこんな奴に語ってんだ。今は緑川に説教しないと。


 私が気持ちを引き締め口を固く閉じたところで、緑川の声が聞こえた。


「ごめん」

「別にアンタが謝る必要ないでしょ。酷いこと言ったのは私だし」


 すると緑川は困ったように頭をかいていた。ここで優しい言葉がかけられるなら、きっと木崎も少しは緑川の事を考えただろうな。そう思うとなんだか緑川を応援したい気持ちが沸いてくるから不思議だ。


 私はいつの間にか緑川に微笑んでいた。それに気づいたのは緑川が照れ笑いを私に向けたからだ。緑川は安心したのか、私に話を振った。


「でも、イケメンで性格良い人だっているでしょ?」


 まだ言うか! この卑屈男っ!


「屁理屈いうなっ!」私は伝家の宝刀である手刀を頭に食らわせた。

「痛いっ!」


 頭を摩りながらしゃがみこむ緑川を私は見下ろした。


「アンタ達からイケメンになるクリームが開発された理由がよく分かったわ」





更新は1~2時間後!(88%)

長期気絶から復活!

二度寝……しないよ! 多分。

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