表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
419/539

2/5 1:53 『永遠なるもの』

今回のコメント。


だれか短編の書き方を教えてください!

短編だと言ったのに、もう原稿用紙二百枚超えそうです!


誰か! 誰か~!



***********************************



 それから私は真実ちゃんとボール遊びをすることになった。緑川はベンチに座って私達を気が抜けたように見つめている。いや、きっと見ていない。目の焦点があってないから。


 どうにかしなければ……私はボールをわざと緑川の方へと投げた。にこやかに笑っていた真実ちゃんの顔が一瞬にして固まる。


「真実ちゃ~ん、ボールお願~い」なんて暢気な声をだして、彼女を促す。


 真実ちゃんは私とボールを交互に見ては、こっちに不安な表情を向ける。私はガッツポーズを作り、頑張れと応援した。

 彼女は曖昧な笑みを浮かべて俯きながら緑川へと近づく。ボールを取った緑川はしゃがみ込んで、彼女が走ってくるのを待っている。心の中で私は二人を応援した。


 しかし、真実ちゃんはあともう少しのところで止まった。私からは真実ちゃんがどんな表情をしているか分からなかったけど、引きつった笑みを浮かべている緑川を見て、推して知るべきだ。結局、緑川はボールを投げ返した。

 その後、一時間ほど遊んだが二人の仲が進展する事はなかった。


 帰り道、私はほどより疲労感に包まれていた。やっぱり運動すると体が楽になる。なんてスッキリした気持ちの隣で緑川が行き道よりもさらに落ち込んだ様子で頭を下げて歩いていた。


 確かに懐かれなかったのはショックだと思うけど、ここまで露骨に落ち込まなくてもと思いながら、かける言葉を探していた。

 しかし、意外にも話し始めたのは緑川だった。


「あーもうなんで僕はイケメンに生まれなかったんだ」


 いきなりのネガティブ発言だけど、私は少し堪えて慰める事にした。


「真実ちゃんのこととは関係ないよ」

「だって、三田だった頃は、同じシチュエーションでもすぐに来てくれたよ!」


 はき捨てるように声をあげた緑川は、下をじっと見つめて立ち止まった。下唇を噛んで本当に悔しそうだ。


「だから嫌なんだよ。いつもいつも脇役ばっかり……」




次回更新は1~2時間後(38%)

あっ、少し上がった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ