2/4 22:50 『永遠なるもの』
今回のコメント。
なんかデブリがのび太になってる!
(○○のクセに生意気なんだよの件だけじゃん)
……まぁ、別にいいや。
挽回しようがない過去へ償い方はやっぱり未来を救う事だと思うんだよね。
簡単には出来ないだろうけどさ。
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公園のベンチに佇む少女。緑川が小さい頃の思い出。導き出した答えは簡単だった。
「ホントにアンタ、木崎にご執心なのね」
「えっ!」と言葉を詰まらせると緑川は慌てだした。分かりやすい奴。
過去への償いか……私の過去も誰か償ってくれないかな。木崎はもう大人で、もう過去にもどって救う事はできない。
でも、今同じように迷っている人なら救う事ができる。それが命を賭けることだとしても。
緑川にしてはなかなか勇気のあることだ。きっと悩んだ末の結論だろう。いちいち説教したところで変わらないだろうな。私はちょっと木崎と真実ちゃんが羨ましくなった。
「まぁ、アンタにとっては重要なことなんでしょうね」
「だから、少し前にした約束を聞いてくれるかな?」
「彼女の願いはなにか探るって奴ね。いいよ」
「ホント!」
「ただし、アンタも来る事。顔は変わっても別人として会えばいいんだし」
「でも……こんな顔だし」
「愛嬌あって子供に受けると思うけどな。マスコット的な扱いで」
「うーん」さっきと違って言い渋る緑川の頭にチョップを叩き込んだ。
「痛っ」と言い、頭を摩りながら承諾した。
「でもさ、願いの回数の件、それって黙ってた方が、もっと気軽に承諾できたと思うけど」
「僕の気持ちには嘘はつけないよ。それに適当に願いを聞いて欲しくなかったんだ。卑怯かもしれないけど、人の命が懸かってるんなら、一生懸命になるでしょ」
「デブリのくせに生意気なんだよ!」
「痛いっ! もう、チョップは止めてよ!」
私は真実ちゃんの件を正式に引き受けることにした。
客観的に見て、願い事を叶える力を信じて、回数を心配している自分が少し信じられない。こんなに簡単に順応していいのかな。
と同時に思う事。これが嘘でも良いやって気持ち。
別にお金を騙し取られそうなわけでもない。このまま帰ったって一人の部屋でまた過ごすんだ。
だったら私は今を肯定して進むことにする。
次回の更新は1~2時間後(55%)
そろそろ休憩取ろうかな……