2/2 0:29 『永遠なるもの』
今回のコメント。
今日の晩ご飯!
イかと里芋を煮たもの!
焼き飯!
うん、またシンプル!
以上!
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紛れもなくモンスターだった。裸足なのかぺたぺたと音を立てて、黒い塊は目玉だけを光らせて少しずつ進んくる。私は歯を食いしばり、彼の服の袖を掴んだ。
「大丈夫だ。食べられたりする事はないよ」
肩越しにみた彼の表情は真剣ではあったが、驚いている様子はなかった。こうなる事を知っているから出来る表情だと思う。私は彼の言ったことを思い出し、何があっても離れないと自分で確認した。
モンスターは僅かではあるが少しずつ近づいてくる。彼はモンスターとの距離を測りながら円形に後退しながら、恐る恐る話しかけた。
「樅山さん。耳が聞こえているなら、き、聞いてくれ。僕は君を救いに来た」
しかし、聞こえてないのか歩みは止まらない。……って、樅山さん? モンスターに名前付いてるの?
「アイツも酷い事をする。最終確認がしたいからって、自分たちの秘密を探ろうとする記者にあの薬を渡すなんて……」
薬? 何のことか分からないけど。やっぱりこの人は薬の売人だったのかと納得した。
「アナタ、『逝化面X』を使ったんだよね?」
イケメンエックス? なにその名前。私にはさっぱりだったけど、モンスターの動きが止まった。黒い塊の中央が揺れると中身が開く。と、同時に人の声ではないかすれた叫び声が聞こえる。どうやら怒っているみたい。
次回更新は1~2時間後(50%)
ごぶごぶっていうことで。