1/29 21:03 『永遠なるもの』
今回のコメント。
また、うとった!(うとうとしたの略)
話に詰まったりすると、うとらないとやってらんない。
でも、復帰してからはある程度書けたりする。
寝てる間にも頭は情報を整理しているっていうのは本当なのかもしれない。
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私の表情を伺っていたのか、彼は一つ頷くと話を続けた。
「できれば、そこでさ。探って欲しい事があるんだ」
「……探る?」
首を少しだけかしげた私に少しだけ慎重なった気がする。彼は頷いてゆっくりと返事をした。
「うん。……真実ちゃんの『願い』だよ」
「『願い』? 話が大雑把過ぎてよく分からない」
これは本心だった。願いを叶えるって……漫画じゃあるまいし、なんでもってわけにはいかないでしょ。急にファンタジックになったので私はついていけなくなったのだ。彼も困った表情をして顎に手を当てた。
「うーん、彼女が心から欲しいものだよ。それはモノじゃなくても良いんだ。とにかく彼女が望むもの一つだけ」
ますます嘘っぽくなった。冗談を言っているのかと思ったけど、彼の表情が意外と真剣だったので、自分なりに解釈する事にした。
「クリスマスプレゼントでもあげるの?」
「まぁ、そんなところかな。僕が聞いてもなかなか教えてもらえないんだ。女性同士なら願いを教えてもらえるかなって思って」
「どうしてそこまでするの? やっぱりアナタ、あの子を狙っ……」
瞬間的に大きく首を振る彼は、腕組みを始めて俯く。しばらくして顔を上げると、笑顔で応えた。
「言っただろ? 僕はサンタだって」
始めて彼の笑顔が作り物っぽく見えた。私が固く口を閉ざすと、彼は笑顔のまま視線をそらした。
「……それに、これから彼女に会いにくくなると思うから」
「なんで?」
「仕事が忙しくなるんだ」
「仕事ってサンタの?」
「うん」
私は冗談で返したつもりだったのだけれど、普通に返答されてしまった。このままでは話が終りそうになかったので、私は了承した。ただし、会うときは三人でと言う約束をして。
次回の更新は1~2時間後(75%)