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1/29 15:17 『永遠なるもの』

今回のコメント。


ちなみに僕はパチンコを二度ほどしかしたことないので、サッパリ分かりません。

お金持ってきてとか言ったこともありませんよ。


財布落としても、誰にも借りませんでしたよ!

(財布落としたことを言いたかっただけかよ)



***********************************



 留守番を始めて三十分ぐらいたったころ、部屋に備え付けの電話が鳴った。最初は無視していたけど、ずっとなり続けるので、私は電話に出ることにした。無言で受話器に耳を当てると彼の声が聞こえてきた。


「よかった。まだいてくれたんだ」

「留守番頼んだのはアナタでしょ?」

「そうだった。あのちょっとお願いがあるんですけど。ちょっと今から言う公園まで来てもらえないですか?」

「留守番しろって言ったり、こっちこいって言ったり……」

「緊急事態なんですよ。出来るだけ早くお願いします。近くまで着たら案内しますので携帯の電話番号教えますのでかけてもらえますか?」

「……わかった」


 なんだか振り回されているような気がする。「お金なくなったから店まで持ってきて」とか言われてパチンコ店まで持って行った昔の自分を少し思い出して、はぁ、とため息をついた。


 言われた場所をメモして私は彼の言う公園へ向った。近くまで来て、ここは小学生の時、赤石と木崎を見た公園だということに気づいた。地元なんだから当たり前かもしれないけど、昨日の今日だけに懐かしいというよりは、嫌だなという気持が先走った。


 予想通り、公園が見えると彼の姿があった。とは言え、地元の人間とは思われたくないので、公園近くで電話をかける。どうしてそう思ったのかよく分からない、もしかすると過去と地続きの自分でいたくなかったのかもしれない。電話にでた彼は丁寧に説明してくれた。私は進んでいるフリをして公園に到着した。


「あっ、意外と早かったね」

「急いで来て、そんな言葉で迎えるんだ」

「うそうそ。本当に来てくれてありがとう」

「で? 何の用?」


 私が質問した時、ある事に気がついた。彼の後ろに誰かがいる。小さい幼児ようだった。私の視線が下へ向いたことに気づいた彼が後ろにいる誰かを促して前に出させる。


「紹介するね。真実まみちゃんって言うんだ」


 私を警戒するようにおずおずと出てきたのはポニーテールをした女の子だった。小学校1、2年生と言ったところか。私は思わず二人を何度も見比べた。――はっ。


「もしかして子供!?」


 彼は間髪いれずに「違います」と答えた。じゃあ、姪とか親戚の子かな? と考えているところへ女の子が彼の足に摑まりながら、私に話しかけた。


「この人はね……真実のサンタさんなの」

「サンタぁ!?」


 なんだか犯罪臭い。幼女誘拐とかないよね。犯罪の片棒担がないよね。私、男運無いから自信がない……



次回の更新は1~2時間後(75%)

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