1/29 6:08 『永遠なるもの』
今回のコメント。
あ゛~。
すっかり、ちゃっかり、ガッツリ寝てしまった。
気づけば連休最終日ですよ!
やばい、やばい、マジでやばい!(やば~い!)
***********************************
目が覚めたのはどれぐらいたった後だろうか。薄暗い部屋の中で私はトイレに行くためにベッドから立ち上がった。頭が痛い。完全に二日酔いだった。ここはどこだろうと思いつつ、トイレを何とか探し出した。
まだ頭の中がハッキリとしない。酔いの中にいるようだった。思考力が低下したまま「まぁいいや」みたいな気持ちになる。
トイレから出てベッドに向おうとするけど足がなかなか進まない。すると大きいソファが手前にあった。おあつらえ向きに布団までソファに掛かっていて、私は潜り込んだ。
するとソファには先客がいて、背中が私の頬に触れる。暖かくて、私より大きい背中。両手で触れて温もりを感じた。なんだか心地よくなって私はそのまま体重を預ける。すごく安心した。しばらくこのままでいられないかなぁ……なんて思いながら私は眠りについた。
再び目が覚めた時、すっかり明るくなっていた。私は首筋をかきながら目をあける。同時に感じる違和感。
ここ、私の部屋じゃない、どこ? 疑問に思うけどすぐには起きられない。差し込むような頭への痛み。昨日の事を思い出そうとする。
同窓会があって、それで私、嫌な事があって……一瞬、昨日の感情が蘇るけど、今は蓋をした。大声出して飛び出し……料亭の前で誰かにぶつかって……そこから記憶がない。混乱する私が覚えているのは「おっと、大丈夫ですか?」という男性の言葉。
――男? 私は瞬間的に布団の中を確認した。
……服が変わっている。背中が薄ら寒くなった。もしかして……と思うが、下着は上下共につけたままだということに気づく。もっとも上はホックが外れていた。これは微妙だ。だけど、わざわざ服を着せるかなぁ。いや、自分で着た可能性もある。なんせ記憶がないので、何とも言えない。うっすらと覚えているのは誰かの背中にくっついたことぐらい。
いい歳して何してんだろ私。でも、こんなことは久しぶりだなと思い、少し懐かしい気持になる。入社当時は数回こんなことがあった気がした。仕事に打ち込む前の話だ。
その時、誰かが近づいてくる気配がした。私は一端寝たフリをする。足音がどんどん大きくなり、私が寝ているソファの前で止まった。見られている……と思い、私は身を固くした。すると「ふう……」という声が聞こえ、足音は遠ざかった。
次回の更新は1~2時間後(89%)