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1/28 7:24 『永遠なるもの』

今回のコメント。


今はすっかり明るくなりました!


そして、とりあえず後一回更新したら、寝ます!


良い感じで眠い!


と、いうことで~

後一回、後一回、阿藤一階、後一回!



***********************************



「え……」


 ゆっくりと俯いた顔を上げた。木崎と至近距離で顔を合わせる。彼女は私を必死に安心させようと、少し困ったような笑みを向けていた。そして視線が合うと話を続けた。


「でも私の下で働くなんて嫌だよね。だったらせめて……派遣登録してみない?」


 ――止めてよ。


 私は心の声を振り絞った。

 何の感傷も抱かない乾いた心だと思っていたのに、絞ったら言葉漏れてきた。


「いいよ」

「遠慮しないで。人は独りでは生きられないから。困った時はお互い様だよ」


 そんな話聞きたくない。報復のつもり?


 だって実際私は独りなんだよ? 生きられないってことは死ねってこと? なんでそんな事言うの?

 聞きたくないのに……聞きたくないのに!


「本気で言っているの?」

「本気だよ」


 木崎の表情は決して嫌がらせで言っているような雰囲気じゃなかった。

 どうしたんだろう。私の中でどんどん溢れてくる思いがある。


 私は好きで今の状況になったわけじゃない。

 いつだって本気だったのに……いなくなったのは……あいつ等じゃないか!

 皆、皆、私を置いて行ったんだ。だから……もう……


 自然と私は言葉が漏れていた。


「結構よ。私は独りでずっと生きられる力が欲しいから自立する。誰にも頼らないでね」


 すると木崎は残念そうに眉をひそめた。優しく語り掛けるように答える。


「無理だよ……独りで頑張るのはつらいよ」

「つらい? 私はここ数年そうやって生きたきたの」


 私は私がコントロールできなくなっていた。緊張の糸が切れた私の感情はジェットコースターのレール上に乗っていた。

 そんな私に構わず、木崎は言葉を継いだ。


「生きてきたのは分かるけど、もう限界でしょ?」

「なんでそんなことがアンタに分かるの?」

「……分かるよ」


 私に絶望的な感情が芽生える。その先は言わないで欲しい。


 だけど、木崎から言葉は漏れてしまった。


「だってアナタ、本気で笑ってないもの。昔の私みたいに」




次回更新は1~2時間後!(15%)

でも目はまだパッチリです!

(完全に執筆ハイになってるなこれ……)

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