1/28 4:52 『永遠なるもの』再開
今回のコメント。
結局最後まで「朝生」を見てしまった……
色々言いたいことはあるけど、一言だけ。
住民レベルから政策を組み立てて、国家レベルの政策は最後に作るっていうことは、後出しジャンケンができるってことじゃないのかな?
ってところが不安だった。あとは概ね賛成だけど。
……はい。寝言は寝てから言います。
続き書きますね。(意外と素直)
***********************************
彼女の顔を間近で見た途端、色々な記憶が蓋を開けた気がした。同時にあの当時の木崎と自分がどこかダブった気がした。
「どうしたの? 私の顔に何か付いてる?」
木崎は頬に手を当てて、恥ずかしそうにはにかんだ。この表情、二十年の間に手に入れたのだろうか? というよりは、いつの間に彼女と私は入れ替わってしまったのだろうか? こんな短時間で引きこまれてしまった。
……と、ここまできて私は我に返った。彼女のペースに巻き込まれてはいけないって本能で感じ取った。
私は少し俯くと表情を取り繕った。
「ううん。何も付いてないよ。でも、肌が綺麗だなって思って」
すると木崎は一気に表情が晴れて、満面の笑みを浮かべた。
「そうかな? 肌が綺麗だなんていわれると嬉しいな~。しかも、大木さんに言われるなんて。ふふふ。ちょっと頑張ってきた甲斐あったなぁ」
額面どおりに受けるんだ……素直なことは良い事だけどさ。私はなんだか拍子抜けした。輪の中心にいたみたいだから、どれだけ鋭い人物になったんだろうって思ったけど、実際話してみると全然違った。私が警戒し過ぎたのかもしれない。
そう思うと、何だか肩の力が少し抜けた。同時に演じてた自分ではなく、今の私が顔を出してしまった。
「木崎は良い二十年を送ったんだね」
「……うん。良い人に囲まれて、なんとかやってきたよ」
言いながら微笑する木崎を見て、なんだか羨ましく思えた。私の周りには由実ぐらいしかいなかったから。……一人いるだけでもましか。
ここで話を終らせるのがもったいなく感じた私は、木崎に質問した。
「結婚はしてるの?」
すると木崎は私に両手を差し出した。指輪がないでしょ? とでも言いたいらしい。
「いや、指輪外している子もいるでしょ?」
「大木さんは?」
「してない」
いつの間にかお互いの現状を話し始めてしまった。
次回更新は1~2時間後!(56%)
なんでこんなに細かい数字?