1/25 0:11 『永遠なるもの』
今回のコメント。
今悩んでること~
財布を落としたので、新しいものを買わなきゃいけないのだけれど、長財布か二つ折りかで悩み中。
(気楽な悩みだなぁ)
なんか周りがみんな長財布のような気がする。
しかし、長財布を持った瞬間、オッサンになった気もする。(偏見)
今までは二つ折りだったんだけどね。
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男は何がいけなかったのか考えました。
欲によって自分の寿命が縮まるのであれば、欲深い人間の願いをかなえれば良いはずで
しかし、あの夢の声は「清きものの願いをかなえよ」と言っていました。
清きものを探すため、願いを厳選する必要がでました。
男は旅に出ることにしました。国中、世界中と範囲を広げていきました。
様々な人の願いを聞き歩きました。
大抵は物欲や性欲、権威欲等、俗物と言うべき煩悩が元になった願いばかりでした。純粋でもなく、清きものとは程遠い、願いでした。
清きものだと判断して願いをかなえた瞬間、怠惰になる人間や欲におぼれる人間をたくさん目にしました。 特に大人達の即物的な態度に男は怒りを覚えました。
男の老いは一進一退で遅々として進みません。
長年、人々の願いを聞き歩いた結果、清き願いにもっとも近いのは、子供達の願いを叶えることでした。
声の主が言う「清いこと」と「純粋なこと」はとても親和性が高かったのです。
子供の中からさらに厳選して願いをかなえようとします。
それには切実な願いを訴えやすい時期も重要になってきました。
年に一度、皆が楽しく暮らしている時期に孤独に震える子供の願いを叶える。
できれば希望溢れる年末年始を送って欲しい、大切な時期。
男が数百年かかってたどり着いた方法でした。
彼の行いはやがて、様々な人々の話と結び付けられ、いつの日か12月25日になるとプレゼントを持ってくるヒゲに覆われた男として各地で語り継がれることになりました。
男の見立ては正しく、年を経るごとに体に変化が見られるようになりました。
しかし、清きものの欲は少なく、男を死に至らしめるには時間がかかります。
次回更新は1~2時間後(75%)
ふう、一休み一休み。(するなよ)