1/20 1:00 『永遠なるもの』
今回のコメント。
やっと三つ目の話が終った。
長かったなぁ……時間がかかりすぎたよ。
伏線張りすぎて、どう繋げていいか分からず、数日休んだりしたもんな~
年始年末もあったし……なんか数ヶ月前の話みたい。
気を取り直して、次の話を書きます。
次は短い話。
そして最後の話へ繋がっていきます。(早く、ちゃんと終らせたい)
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「もう大丈夫だから。ちゃんと分かったし処分は下すよ」
「仲井戸と緑川のことか?」
「え? ……そうね」
木崎が少し横を向いて含み笑いをしたのは気のせいだろうか。どこか楽しげに見えた。赤石の視線を感じた木崎が眉間にシワを寄せ苦笑した。
「彼らの行方も追わないと。きっともう出社はしてこないでしょうから」
手がかりは途絶えたってわけだ。樅山ももどったので赤石にはこれ以上事件を追う資格もないような気がした。木崎は再び正面を向いて視線を外した。
「そこでさ。お願いがあるの」
木崎がこちらを見ずに言うと、赤石は彼女を見つめた。
数秒後、赤石へと視線を一度向けたあと。顔とご赤石へと相対した。
「明日から事件の調査をしたいから、協力してもらえないかな?」
「……俺は何もできないぞ」
「記録することはできるでしょ? 記者なんだから」
赤石からすると願ってもないチャンスだった。しかも、気になっていた木崎も一緒に事件を終えるなんて思わなかった。つまらないと思っていた同窓会に感謝した。
「そうだな。了解した。明日からもまた頼む」
すると木崎は強張った笑顔のまま頷いた。赤石は照れて頬を指でかくマネをする。
「こんなことがあった後で悪いんだけど……」
木崎は一瞬、眉を八の字にさせて、俯いた後、再び顔を上げた。
「今日は独りで食事するのがなんだか怖いの。一緒に食べてくれる?」
膝の上に置かれた、木崎の手は震えていた。赤石は小さく息を吐き出すと、精一杯の元気を出して答えた。
「もちろん」
二人は並んで歩き、病院を出て行った。
3「もう一度クロスロード」終わり
今日はここまで!