1/20 0:03 『永遠なるもの』
今回のコメント。
ウチのトイレには据え置きタイプの消臭元 (ラベンダー)とスプレータイプの消臭力 (アップルミント)が置いてあるんだけど、同時に使用したらどっちが勝つんだろう……
まだ試したことはないんだけど……今度やってみよう。
っていうか執筆なんにも関係ねえよ!
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しかし、仲井戸の姿はなかった。樅山に構っている間ににげたようだ。
救急車を呼び、樅山を搬送することにした。木崎も大事を取って同じ救急車に乗ることになり、二人の付き添いとして赤石も付いて行くこととなった。
樅山は病院に到着後、意識を取り戻した。駆けつけた星野が樅山に抱きついた後、平手打ちをくらわせる騒ぎはあったものの、樅山自体にスタンガンによる火傷の跡以外は目立った外傷は平手打ちによるものだけだった。
ある程度落ち着いた後に樅山に事情を聞いた。自身がどんどん年老いて行き、体中から異臭を放ち、戸惑っているところへ、赤石が現れたため、助けを求めて走り寄ったところ、仲井戸にスタンガンで襲われたと言う。また、緑川と会う約束をしたのだが、現れたのは見たことのない顔の男だったことが判明した。
それ以上は本人の体力がないこともあり、後日事情を聞くことにした。
木崎は簡易検査を受けたが、特に問題はなく、帰宅を許された。赤石と木崎は病院のロビーでイスに腰掛けた。しばらく二人は黙ったまま時間を過ごした。
赤石は眉間に指を挟みながら、天井を見上げる。自分の追っていた事件がまさか樅山が手がけていた事件と繋がりを見せるなんて思わなかった。だが、確かに倉庫でみた化物は幼い頃見たアレであった。ということは化物は作れるのだ。
すると、樅山の推理どおり、あのクリームを塗ったバイトたちが、クリスマスの夜、街中に徘徊して、騒ぎを起こそうとしているのも、笑って誤魔化せる領域ではなくなった。
とてつもなく大きな話になり、怖さが先行したが、後から武者震いのような震えが来るのも事実だった。赤石が腕組みをして前を向くと、木崎の声が隣から聞こえた。
「大変だったね……今日」
「ああ」
木崎もショックだろう。自分の社内で訳の分からない計画が進んでいたと知ったのだから。慰めにもならないと思ったが、赤石は木崎に「大丈夫か?」とたずねた。
すると、昔見たような張り付いた笑顔をこちらに向けた。
次回更新は1~2時間後(50%)
はい、ごぶごぶですよ~勝負はこれからっ!