表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
360/539

1/19 22:19 『永遠なるもの』

今回のコメント。


今日のご飯!


カレー曜日!


以上。


***********************************



 赤石は叫びながら、化物に気圧されるようにエビ反りの体勢になるが、木崎も負けじと体を押し付けてくるので、上手く行かない。


「きゃああああっ!」


 木崎の甲高い叫びが耳に痛かったが、命が掛かっているので、赤石の意識にはなかった。やられると思い、目を瞑って腕をかざした。


 次の瞬間――


「ぎいいぃぃぃぃぃっっ!!」


 人の声ともつかない濁った叫び声が倉庫に響き渡った。その後、びたんっという音ともに大きな何かが倒れた気配がして赤石は目を開けた。


 まさか自分が何かしらの力を手から放出してやっつけたのでは? などと夢想したのも束の間、目の前には眼鏡をかけた細身の男が立っていた。


「お前たちを付けて来て正解だったようだな」

「……仲井戸」


 仲井戸は腕を前に突き出していた。手にはスタンガンが握られている。どうやら赤石は仲井戸に助けられた事がわかった。


 化物は小刻みに震えながら倒れて、気を失っているようだった。


「あ、赤石君……どうなったの?」


 木崎は赤石の背中にしがみついて下を向き、震えていた。無理に化物の姿を見せる必要もないとそのままにしておくことにした。


「問題はこれからだ」


 仲井戸は化物に向って歩き出した。止めを刺すつもりなのか? という赤石の予想は外れ、化物を通過していった。向った先は別の人影であった男女に向けてであった。


 俺たちは樅山に襲われそうになっている緑川を助けにきた。しかし、辺りを見渡しても緑川はいない。目の前にいる女性と一緒にいる男は赤石の記憶の中の緑川とは似ても似つかぬ人物だった。


 仮にイケメンクリームを使って顔を変えていたとしても……正直イケメンには程遠い顔だった。


「やっと捕まえたぞ。さぁ、返してもらおうか」


 すると男はしゃがみこみ、地面に置かれたアタッシュケースを掴んだ。さらに隣にいた女の手を取ってこちらに走ってきた。





次回更新は1~2時間後(80%)

初回更新にしては低い数字……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ