表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
358/539

1/19 1:50 『永遠なるもの』

今回のコメント。


久しぶりに23時台の帰宅だぜい!

そしたらこんな時間!

旧正月の馬鹿野郎っ!

日本は関係ないのに馬鹿野郎っ!


少しでも書くっ!

だって、リープは物書きだもん!

(クールダウンしてないからテンション高め)



***********************************



「この倉庫は普段夜使われることが多いの。だから今は無人のはず」


 倉庫の裏口から入るために赤石と木崎は慎重にかつ急いでドアの前に辿り着いた。警備会社のランプが消え、警備が解除されている。ドアノブを回すとあっさりと開いた。すでに侵入者がいる証拠だろう。赤石を先頭に室内へもぐりこんだ。


 入った先は多くのデスクが並んでいて事務所となっていた。静かな室内。二人は前かがみになりながら、慎重に進んだ。ある程度進むと室内には誰もいないことが分かり、二人は立ち上がった。


「変だね……たしかにGPSはここだって示しているのに……」

「携帯がここに置かれっぱなしだとか?」

「まさか? 裏口は開いていたんだし、中に必ずいるは――」


 木崎が話し終わろうとしたその時、大きな物音が奥から響いてきた。何かがぶつかって、荷物が崩れたような音だった。


 赤石と木崎は顔を合わせる。二人とも物音が聞こえたようだ。だからと言ってすぐには動けない。ゆっくり立ち上がると二人は倉庫部分の連絡通路のドアへと向った。


 何度もぶつけられるような音が先ほどよりも大きな音が聞こえる。ドアノブに手をかけると赤石はゴクリと喉を鳴らす。慎重にドアを開けた。


 冬の冷気を帯びた空気と共にさらに大きな音が飛び込んでくる。木崎は赤石の腕をぎゅっと握った。一歩ずつじりじりと足を踏み出す。視界が開けてくると影が三つ見えた。


 倉庫の奥には一人は女性、もう一人は男性。


 女性にはなんとなく見覚えがあった。髪が長くて、木崎に比べて垢抜けない服装。頭の片隅に残っているのだが思い出せない。


 だが、思い出せないことなど些細なことだった。思いも吹き飛ぶ現実が目の前にあった。

 男女に相対するように向き合っている影は……


 腕が不自然に曲がっている、足もその形をとどめていない。

 全身に体毛が覆っているため、黒くて大きい塊に見える。

 生えているのかさえも分からない。

 ただ、体毛から飛び出したむき出しの目玉が赤石達を見つめていた。


 その姿は赤石が子供頃見た「化物」に限りなく近い姿だった。




次の更新は1~2時間後(30%)

超低空飛行で更新されてまぁ~す!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ